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50おやじが,お気に入りについて気ままにつぶやくページです。

Intel「Alder Lake」が、M1 Pro/Maxを上回るベンチマークスコア記録〜チップ戦争始まる!〜

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Intel「Alder Lake」が、M1 Pro/Maxを上回る

 先日、Intelの12世代チップ「Alder Lake」の性能がとんでもないことになっている…という記事をご紹介しました。 

 この記事内ではGeekbenchのスコアが以下のように紹介されています。

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 これまでは、シングル性能においてはMチップの独壇場…とされていましたが、ここに来てIntelチップが急激な性能アップを果たしたようで…。
 シングルではMチップを超え、マルチにおいても一気に現行Mac Proと同等のスコアをたたき出してくるなんて、これまでのIntelは何だったの?…と、素直に疑問に思わざるを得ません。

 そんな中、今度は「PassMark」のベンチマークスコアが出てきました。
 当然ながら…。Geekbenchと同様の結果となっています。

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用途の違いは理解できるが…

 記事によると、

Intelの第12世代Intel Core iプロセッサ(Alder Lake)のPassMarkベンチマークスコアが、Apple M1 ProおよびM1 Maxを上回ったとNotebookcheckが報告した

ということです。

 PassMarkベンチマークのシングルスレッドスコアはこれまで、M1 Pro(10コア)の3,871が最高値だったわけですが、今回の結果を見ると、「Core i7-12700KF」「Core i5-12600K」「Core i7-12700K」「Core i9-12900K」「Core i9-12900KF」はいずれも4,000超の結果となっていますね。

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 単純にシングルのコア内の処理スピードが向上しているわけで、これでApple Siliconの強みが、「Apple Siliconだけのもの」ではなくなりました。
 恐らくは、マルチ性能においてもGeekbench同様の傾向になるでしょうから、こと性能面に関しては、一瞬にしてM1 Pro/Maxの優位性が溶けてしまったということになります。
 今後はAMDも黙ってはいないでしょうから、いよいよ混迷の度を増してくる…というCPU業界になりそうです。

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 しかし、Corei9のAlder Lakeのような性能は、Windows機で考えると「ゲーミングPC」といわれる分野のPCに搭載されることになるでしょう。
 性能的に分が悪いと感じるM1 Pro/Maxですが、Macが基本的にゲームでの使用を考慮していないことを考えると、それこそ「考え方次第」ということになります。

 また、Intelチップにおいては、「高性能=消費電力大」ということに他なりません。
 この部分では、Apple Siliconのバランスの良さに到底適わないことになります。
 どう考えても、ノートPCの分野においては、バッテリーもちと性能のバランスの良さにおいて、Apple Siliconの優位性が際立つように感じますね。

 問題はデスクトップのハイエンド機。
 恐らく、新型Mac Proには、M1 Maxを複数ダイに組み込んで、それなりの化け物ぶりを発揮したチップを搭載してくるのでしょうが、M1 Maxをシングルで搭載すると言われているiMacとの性能差が非常に大きいことがどうしても気になってしまいます。
 Alder Lakeと同性能程度の、「M1 Max強化版」チップがあったら丁度よさそうなのですが…。

 用途の違い、という大義名分は分かるのですが、どうしても根本的な性能差という部分も気になってしまう自分がいます。

代わり映えのしないAppleデバイスの大きな変化〜「2016→2021」の画像が与えるインパクト〜

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Appleデバイスは代わり映えしないのか?

 最近のAppleデバイスは代わり映えがしない…

 よく聞く言葉です。

 確かに、iPhone、iPadという魔法のようなデバイスを生み出し、MacBook Airのようなデザイン性を提案したAppleですので、どうしても常に「革新性」を求めがちですが、もはや世界的な企業に成長したAppleですので、「安定」も担保しなくてはなりません。

 では、本当に最近のAppleは、おもしろくないのか?
 本当に代わり映えしていないのか?

 それを一瞬にして解決してくれる画像がTwitterで話題のようです。

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カジュアル指向で寄り添うAppleに

 個の記事内で紹介されているのは、「Basic Apple Guy」さんが投稿したツイート。

 この2枚の画像、比較してみるとなかなか感慨深いものがありますね。

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 まずもって一見して感じるのは、2022年のカラフルさです。
 それまでのAppleデバイスは、ジョブズ時代のiMacのようにカラフル展開をした時期もありましたが、アルミボディーのMacBook Airが一大ブームになり、iPhoneのシックなデザインがAppleのイメージを定着させたこともあり、色合いにしてもデザインにしてもおとなしめで落ち着いたものが定番となっていた時期が続きました。

 2016年なんかは、正にその「ど真ん中」といえる時期かもしれませんね。
 各デバイスの色も「いかにも…」という感じ。ローズゴールドやゴールドが、何だかいけない感じ…のようにさえ映っていた時代でもありますね。ちょっとだけ選ぶには勇気がいるような…。

 しかし…。
 今となっては、iMacが鮮やかな色合いで多色展開される時代です。

f:id:es60:20211106162145j:plain 仕事で使う…という印象が強いiMacが鮮やかな色となり、各デバイスの壁紙も随分インパクトがあり、派手なものが主流となっているのが分かります。
 また、最近発売されたHomePod miniのような周辺機器にも鮮やかな色が使われるなど、隔世の感がありますね。

 それまではあくまでも「我が道を行く」という考え方で、ユーザーに自分たちの考え方を受け入れさせようとしていた感があったAppleですが、ここに来てついにユーザーの顔色をうかがうようになった…ということでしょうか。

 そのあまりの方向転換ぶりに、私なんかは、
「いやいや、定番の色は残してよ…(Apple Watch)」
「う〜む、こんなに派手では低価格のMacは選びづらい(iMac、M2搭載のMacBook Airの多色展開予想)」
さえ感じてしまいます。

 Apple、振り切りすぎなんだよなあ…。

 

デザイン性は変わらずの安心感

 反面、デバイスの本体デザインそのものに関してはキープデザインの姿勢を感じます。

 2020年以降は、それまでのラウンドデザインからスクエアデザインへの移行過程にあるAppleですが、それでも根本のデザイン性は変わっていません。

 派手さはなく、シンプル。
 それでいて機能性も重視し、質感にも手を抜かない。

 これでいいと思います。
 願わくば…。
 機能性、先進性という技術的な部分での驚きも、定期的に与え続けていただきたい。
 今年は「M1 Pro」「M1 Max」の衝撃がありましたね。

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 「2026年」にこのような画像を見比べた際、一体どのような変化を感じ、普遍性を感じるのでしょうか?
 「Appleの楽しみ方」として、新しい観点を与えてもらったような気がします。

 

iMacの「顎」にM1 Maxがすっぽりと入る!〜iMacの顎の意味が判明?〜

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不格好な「顎」には理由がある?

 M1を搭載し、これまでのデザインを一新してスタイリッシュに登場した新型iMac24インチ。
 しかし、デザインのことを言えば、その「顎」だけはいただけませんでした。ユーザーとしては、Pro Display XDRのような「完全なベゼルレス」を求めていたのでしょうが、ここにロジックボードやら冷却ファンを配置しなくてはならないとあっては、致し方ない…というところですが。

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 そして、2022年春の登場が予想されているiMac27インチ後継機に関しても、当然「同様のデザイン」で来ることが予想されます。
 シリーズとしてのデザインの一貫性は当然保たれるでしょうし、24インチよりも大型の冷却ファンを搭載すると思われる27インチ後継機において、ベゼルレスは考えられませんので…。

 しかし…。
 ここに来て、このiMacの「顎」の存在理由に関して、新たな見解がつぶやかれました。
 何と、この顎に、「M1 Max」がすっぽりと収まるというのです!

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M1 Maxまで考えた上での24インチiMac

 記事によると、

TwitterユーザーのVadim Yuryev氏(@VadimYuryev)が、ミニLEDバックライト搭載ディスプレイ(以下、ミニLEDディスプレイ)を採用すると噂の27インチiMac後継モデルのディスプレイ下ベゼル幅は、24インチiMacと同じ程度になるとの予想した

ということです。

 まあ、ここまでであれば「当然」ということなのですが、問題はそのように予想した理由です。なんと、24インチiMacの透視図を利用し、M1、M1 Pro、M1 Maxのチップの大きさを照らし合わせると、何と最大のM1 Maxがすっぽりと収まる顎の厚みになっているというのです。

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 現状のM1チップは余裕で納まっている24インチiMacのロジックボードですが、上の画像のように、M1 Proはもちろん、M1 Maxがすっぽりと収まるのです!

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 これは結構衝撃的ですね。
 当然かもしれませんが、Appleは24インチiMacの設計の段階から27インチ後継機の形状と、搭載するチップを完全に想定していたことになります。

 

27インチ後継機へのM1 Pro、M1 Max搭載は決定的?

 そう考えると、27インチ後継機へのM1 Pro、M1 Max搭載は決定的でしょう。

 と同時に、M1 Maxの2ダイ構造にするといわれている新型Mac Pro用のチップを搭載される可能性は全く無くなった…と考えてよさそうです。

 なぜなら、M1 Maxでギリギリ精一杯収まる程度の余裕しかありませんので、より高性能チップを載せるだけの「広さ」も「厚さ」も余裕はないと考えられるからです。

 う〜ん、これはこれで微妙ですね。
 デスクトップであるiMac27インチ後継機(iMac Pro?)が、ノートPCと同程度の性能しかもたない…ということが確定してしまうのですから…。

 と同時に、
〇Mac MiniにM1 Pro、M1 Maxが搭載されれば、これまでにはない性能のディスプレイ無しデスクトップ機の選択が生まれる
△新型iMacと新型Mac Proとの性能差が非常に大きくなり、「モデル間の性能差が大きすぎる」というMacの課題は埋まらない
ということになりそうです。

 Appleとすれば、殆どのハイパフォーマンスを求めるユーザーでも「M1 Pro」「M1 Max」で十分…と考えていることになりますね。
 Intelの新チップの高性能ぶりが話題になっている状況で、やや気がかりな現実でもあります。

相も変わらず 日本人はiPhoneが好き!〜本国アメリカ以上ってどういうこと? Macも使わないのに…〜

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相も変わらず 日本人はiPhoneが好き!

 これまでも、日本人のiPhone好きは報じられてきました。

 世界的に見れば、安価で高性能な中華製Android機やGalaxyの人気が強まり、シェアベースで見ればiPhoneがじりじりと追い込まれつつある…という見方もできます。HUAWEIがらみの一連の出来事でiPhoneシェアが一時的に向上した面もあるかもしれませんが、今後も「数の論理」では適わないことが多くなるでしょう。

 しかし…。
 そんな中でも日本のiPhone人気は衰えるばかりか、むしろ高まっているようにさえ感じます。本来であればAndroid搭載機として頑張らなければならないSONY、シャープ等の国産勢が全く振るわないことも大きな要因となっているのかもしれませんね。

 さて、2021年第3四半期(7月~9月)の世界規模でのスマホシェアデータが公開されました。もう、日本人の異様さが浮き彫りになるデータで、ある意味恐ろしくなります。

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米国超えの6割超って…

 記事によると、

調査会社のStrategy Analyticsによると、2021年第3四半期における日本のスマートフォン出荷台数は、Appleが60%以上のシェアで首位だった

ということです。

 世界の主要国を含めた、2021年第3四半期のデータがこちら。

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 日本のデータの異様さが目立ちまくりです。
 何と、iPhoneの占有率が「6割超」。

 第3四半期(7〜9月)ということで、iPhone13シリーズの特需もあるでしょうが、7,8月は新機種発表前の買い控えもあるでしょうから、相当数は相殺されるはずです。

 どうしても比較してしまうのが、iPhoneのお膝元「米国」です。
 米国では、iPhoneシェアが「4割弱」。ライバルであるGalaxyと互角の展開。やや後塵を拝している…というところがおもしろい点ですね。
 格差社会でもある米国では、Galaxyの低価格機の人気が高いのかもしれませんね。中華勢のシェアが非常に低いことからも、AppleかSamsungか…という視点で市場が構成されているのが分かります。

 日本はそのGalaxyのシェアの低さが際立ちます。やはり昨今の両国の不穏な関係性が大きく影響しているのでしょう。
 SONY、特にシャープの検討も目立ちますが、どうでしょう。将来的に見ると先はあまり明るくないようにも感じます。

 

何度も言いますが… Macも使おうよ! 

 このような展開になると…。
 本ブログではこれまでも何度も書いていることですが、「もったいない…」という気持ちが高まってきます。

 つまり、
「せっかくiPhoneを利用しているのであれば、PCもMacを使用して、Appleデバイスの連携というメリットを享受した方がいいのでは?」
ということです。

 iPhoneで入力したデータが、自動でMacにも反映される。
 iPhoneやiPadとMac間で、データのやり取りが様々な方法で可能になる。
 今後macOS Montereyで搭載予定のユニバーサルコントロールでは、OSの壁を越えた操作が可能になる。

 私がMacを使用している要因としては、「その血の通った操作感」の他に、この「デバイス間連携」があります。
 もちろんWindows機との互換性等で、どうしてもMacの活用ができない…という場合も多いでしょうが、それにしても国内のMac使用比率は決して高くありませんし、その比率が次第に高まってきている…ということでもないようです。

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 現在Macは、Intel Macと決別し、Apple Silicon化を進めている歴史的過渡期にあります。
 そんな中で、もう一度自分のデバイス環境を見つめ、「Macへ移行する」という選択をするユーザーが増えてもいいのではないかと強く感じます。

 飛び込んでみたら意外と自然に溶け込めた…というケースも多いはず。
 Macに壁をつくるのではなく、冷静に検討してみる方が増えてくれれば…と考える今日この頃です。

 

MacBook Pro14/16インチの「吊し最小構成と最大構成」では、どれくらいの性能差がある?

MacBook Pro 「吊し最小構成と最大構成」の性能差は?

「M1 Proで十分だ!」
「いやいや、やはりM1 Maxのメリットも大きい」

 MacBookPro14/16インチに搭載された「M1 Pro」「M1 Max」の高性能ぶりが驚きをもって捕らえられている中で、そのチップ性能に関しては様々な見解があるようです。 

 元来、特にグラフィック性能が要求される「ゲーム」という視点においては、Macユーザーは目をつぶっているでしょうから、Windows機のような超ハイスペックなグラフィック性能は求めないにしても、動画・写真編集におけるグラフィック性能にはシビアな目を向けているユーザーが多いのではないでしょうか?

 本ブログでも、「M1 Pro」「M1 Max」の見方・考え方に関する記事を何度も紹介してきました。

 そんな中、新たに、「Apple Storeの吊しモデル」という観点で、最小構成と最大構成にしたMacBookPro14/16インチの性能差を検証した記事が来ています。
 なかなかお目にかかれない検証ですね。

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やはり「Pro」の健闘が光るものの…

 記事によると、

新しいMacBook Proには、ディスプレイサイズからM1 Pro/Max、RAM容量にいたるまで、仕様が異なる構成がいくつか用意されているが、その最小構成と最大構成でどれくらい性能が違うのか、実アプリで比較した動画をMacRumorが公開した

ということです。

 その構成とは…。

☆最小構成: 14インチディスプレイ、8コアCPU、14コアGPU、16GB RAM、512GB SSD、239,800円
☆最大構成: 16インチディスプレイ、10コアCPU、32コアGPU、32GB RAM、1TB SSD、419,800円

 実際の結果はというと…。

〇Final Cut Proでの動画書き出しテストでは、6分間の4Kビデオを最大構成のMacBook Proが1分49秒で書き出したのに対し、最小構成のものは2分55秒要した

〇Blenderのテストでは、最大構成のものは8分23秒で処理したのに対し、最小構成のものは10分58秒かかった

〇Final Cut Pro、Lightroom、Chrome、Safari、Musicなど、動画編集で使用する可能性のある一連のアプリを開いてメモリ容量が性能に与える影響も検証された。これらのアプリを同時に開いたところ、最小構成の16GB RAMであってもメモリ不足による性能低下が見られなかった

〇ストレージの性能に関しても、128GBのファイルを外付けSSDから内蔵SSDに転送するのに要した時間は同等だった

 さて、この結果をどう見るかですね。

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 まずもって今回のような作業では、メモリ量は16GBでも遜色ないようにも感じます。しかし、いざというときに固まられてしまうのは困りますので、余力があるのであれば多いに越したことはないのがメモリ量です。

 また、チップ性能に関しては、やはりそれなりの差がはっきりと出ていますね。
 この差が気にならないユーザーであれば、結局はメモリ量も「16GBでいい」と感じるでしょうから、この「数分の差」をどのように捉えるか…が鍵となりそうです。

 一つ一つの作業であれば「数分」ですが、これが積み重なるとすれば甚大な差になり得ます。
 また、チップ性能によって感じるであろうアプリ操作中の挙動の差は、常にユーザーが感じていくことになる事柄ですので、
「Maxだったら、ここでもっと早く動くはずなのに…」
と少しでも感じる可能性があるのであれば、やはりMaxを選んだ方がいいでしょう。

 

ユーザーの考え方で全て決まる

 当然のことと言えば当然なのですが、
「ユーザーの考え方で全てが決まる」
ということです。

 私なんかは、正に「もし〇〇だったら…」と考えてしまう側の典型ですので、絶対にモリモリを選択すべき人間です。
 しかし、PCに多くを求めない…という考え方であれば、「Proの最小構成」という選択肢が俄然魅力的に映ることになるでしょう。

 まあ…。
 「最小構成」が魅力的に映る人が、そもそもMacを選択するのか?…という疑問は残りますが。

Intel第12世代「Alder Lake」の驚愕性能に震える〜「M1 Max」「Mac Pro用複数ダイApple Silicon」の立ち位置とは?〜

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Intel第12世代「Alder Lake」の驚愕性能に震える

 Intel第12世代「Alder Lake」が発売され、その高性能ぶりが話題になっています。 

 

 Geekbenchのデータとしては、以下のような数値が並んでいますね。

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 ここで驚くのは、シングル性能においても、「ダントツ」と言われたApple Siliconを凌駕したデータが出ていることです。

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 また、マルチスコアでは、Mac Proのハイエンド機と同等の数値となっており、単純なチップ性能においてはMacの立つ瀬が無くなってしまっているようにも感じます。

 この「Core i9-12900K」はデスクトップ用ハイエンドチップですので、先日発売された「M1 Max」の「12,000」程度のマルチ性能と比較するのはフェアではありませんが、それにしても心穏やかではありません。

 

やはりMacの弱点は適正価格のデスクトップ機

 この「Core i9-12900K」のデータを見ると、
「やはりMacの弱点は"適正価格のデスクトップ機"なんだよな…」
と考えてしまいます。

 まずもって、「デスクトップ機」の構成がいびつです。
 廉価機である「Mac Mini」の上がディスプレイ一体型の「iMac」。その上は一気に驚愕価格の「Mac Pro」へとジャンプアップすることになります。

 2022年春頃には、「M1 Pro」「M1 Pro」搭載の「Mac Mini」の発売が予想されていますので、これまでの弱点であった「ある程度のパワーをもつ純粋なデスクトップ機」の穴は埋まりそうですが、それにしても「Core i9-12900K」レベルの性能を発揮するのは、「次期Mac Proの下位機種」になるのではないかと、個人的には予想してます。

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 MacBookPro14/16インチの価格構成を考えると、新型Mac MiniのM1 Maxフル盛り版は、50万円以上にはなるでしょうから、どうしても新型Mac Proの上位版は100万円を意識することになるでしょう。

「そこそこの価格でCore i9-12900Kレベルの性能を発揮するMac…」
が存在しないのです。
 また、もし新型iMacが「M1 Pro」「M1 Pro」をそのまま採用するのであれば、ノートタイプのチップを流用したデスクトップ機となり、どうしても中途半端感が拭えません。
 まあ、見方を変えると「丁度いいオールインワン」という言い方もできるのでしょうが、Intelチップ搭載機であればできていた「グラフィックボードによる差別化」が、Apple Siliconでは不可能になりますので、高性能iMacの魅力度は確実に下がると考えます。

 

価格、機種(チップ)構成… 見直しが必要では?

 これから書くことは、恐らくは実現しないことでしょう。
 しかし、もしこれが実現したなら、Macのシェアは確実に向上する…という願いを込めて書きたいと思います。

 まずは、価格面で、もう少しお安くならないか…ということです。
 全てAppleによる設計で、Windows機にはないメリットがあるのも分かりますし、Appleデバイス間の連携というとてつもない魅力も備えているMacですが、どうしても価格がネックにななることが多いように感じます。コスパで考えると圧倒的に不利ですね。

 ボディの造りの丁寧さ・剛健さ、高性能な内部部品等、Appleのこだわりも飲み込んだ上で、Windows機のパフォーマンスに見合った値付けを再興していただけるとありがたい!
 その面で「M1搭載機」がもてはやされるのは納得です。

 もうひとつはデスクトップ機の性能面
 恐らく、「M1 Max」を2つ同梱した「2ダイチップ」になると、マルチ性能においても「Core i9-12900K」に迫るものになるのではないでしょうか?
 このチップ、新型Mac Proに搭載と予想されていますが、このチップがiMac(できればMac Miniも)のハイエンド版に搭載されると、Macも戦えるでしょう。

 今後は、あらゆる方面からの「Apple Siliconに対する刺客」が登場することでしょう。
 SoCベースで考えても、Appleが安穏としてはいられない時代がすぐにやってくるはず。
 これまで以上にApple側がユーザー側に寄り添うことがますます要求されるのだと考えます。

新型Mac Proの性能、価格を妄想する〜「複数ダイ」で性能は予想しやすい?〜

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どうなる? 新型Mac Pro

 先日、今後のApple Siliconの動向に関する記事をご紹介しました。 

 この記事によると、高性能Macに搭載するApple Siliconに関しては、複数のチップを搭載する「複数ダイ」のチップ構成になるとのこと。

 現行の「M1 Pro」「M1 Max」においても、「M1」をベースとしながら、チップ内のGPUCore数を変えることで性能差を出す…という、非常にシンプルで分かりやすい考え方が示されておりましたので、「ダイを重ねて性能をアップさせる」という方向性もブレがないと捉えることができるでしょう。

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 だとすると…。
 今後の複数ダイを搭載するApple Siliconの性能は、推し量ることができるのではないでしょうか?

 

倍々でグラフィック性能が伸びていく?

 M1と「M1 Pro」「M1 Pro」の構成や性能の関係性は以下のように報告されていますね。

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 まずもって、Apple Siliconの性能面で言えることとして、
「CPU性能はシングルは同世代間では変化無し、マルチはCore数に準じて強化される」
ということ。
 M1とPro・Maxを比較してもシングルに関してはほぼ同等値ですし、マルチに関してはMaxが微増となる傾向はあるものの、大きく変わるものではありません。

 また、グラフィック性能に関しては、
「GPUCore数に準じて強化される」
ということですね。
 ただ、ここで少々残念なのは、GPUCore数が2倍になるとスコア値も2倍になる…とまではいっていないことです。前掲のデータで言えば「1.5倍〜1.6倍」というところでしょうか?
 どこかでロスが生じてしまうのでしょうかね?
 この部分で素直に「2倍」の数値が出てくれれば、今回のM1 Maxの存在感がより際だったと思われますので、少々残念なところです。

 さて…。
 もしこの法則が今後の「複数ダイApple Silicon」にも適応されるとなれば…。

〇2つのダイを搭載した場合
 →OpenCL 96,000、Metal 110,000
〇4つのダイを搭載した場合
 →OpenCL 150,000、 Metal 175,000

程度のスコアが出ることになります。

 この数値は、「2ダイ」で現行Mac Pro用のRadeonグラフィック性能ボードがリニューアルされる前の最高構成を超える程度、「4ダイ」でリニューアル後の最高構成を大きく超える程度となるでしょう。

 CPU性能に関しては読めない部分がありますが、恐らくはシングルに関しては変わりなし、マルチに関してもCore数の増加分順当にスコアを伸ばすという、Apple Siliconの法則性を裏付けるものになるのでは…と予想します。

 

それで…おいくら万円ですか?

 価格も問題ですね。

 最低限期待したいのは、
「現行Mac Proよりはお安くしていただきたい」
ということです。

 ただ、M1 MaxとうさいのMacBookPro14/16インチでも、最高構成にすると相当な値段になりますので、「2ダイ」「4ダイ」という強化分をどのように見るか…ということです。
 素人目で考えると、チップの構成を変えればいいだけで、その他のシステムは流用できるのであれば、「チップの価格上昇分」はそんなにバカ高いものにはならないのでは…とも思えるのですが。

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 まあ、ケースがアルミになるでしょうし、電源やポートなど、Mac Pro用に増強させる部分もあるでしょうから、単純に「チップダイのみ」とは行かないでしょうが、
「100万円以下で驚きの性能」
を提供することができれば、これまでのMac Proにはなかったような売上が期待できるのではないか…と考えます。

 恐らくは発売まで1年はあるのでしょうが、6月のWWDCあたりでのお披露目はないものでしょうかね?

 

新型Mac Proはやはり「複数ダイ」で来る?〜第2、第3世代Apple Siliconの噂も〜

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新型Mac Proはやはり「複数ダイ」で来る?

 Appleの「M1 Pro」「M1 Max」の様々なレビューが出てくる中で、全体的にはその高性能ぶりを称賛する情報が目立ちます。

 先日ご紹介したように、YouTuberの瀬戸康史さんは、現行Mac ProとM1 Max搭載MacBook Proを実際の作業上で比較し、「メインマシンをM1 Maxに乗り換える」という決断を下しました。 

 ベンチマークでいうところのマルチスコアやグラフィック性能値はMac Proが高いのですが、実際の作業ではM1 Max搭載機の方がスムーズに作業できたり、動画書き出し等にかかる時間も短縮されたりしているようで、瀬戸さんは「Mac Proの非効率性」を声高に論じていました。

 逆に言えば、Apple Siliconの中に全ての要素を組み入れるというSoCチップのよさ、しかも、設計全てをAppleが行いTSMCが製造する…というメリットを最大限に生かしているのが「M1 Pro」「M1 Max」だということです。

 単純にスコア値ばかりを追う評価では見えてこない実地での検証として、非常に興味深い動画でした。

 さて、ある部分では現行Mac Proをしのぐ場面も見られるということが分かった現行Apple Siliconですが、当然「その次」があるわけで…。
 ラスボスとなる新型Mac Proに搭載されるチップに関しては、以前から、
「M1X(当時の呼称)を複数個、1つのチップ内にまとめて搭載する構成になる」
という説が唱えられていました。(1枚1枚のチップのことを「ダイ」と言うようです。)

 そして…。
 この度この情報を裏付けるようなApple Siliconの今後に関する記事が来ています。
 第2、第3世代のApple Siliconとは?

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高性能Macには「複数ダイチップ」?

 記事によると、

The Informationの将来のAppleシリコンラインナップに関するレポートによると、Appleとそのパートナーである台湾TSMCは、5nmプロセスの強化版を使用して第2世代Apple シリコンを製造する予定であり、そのチップには2つのダイが含まれ、より多くのコアを搭載出来るようになる

ということです。

 上掲の2記事を読むと、各世代のチップとその時系列がわかりにくい表記になっているのですが、元記事を参考にすると、

①2022年登場の時期Mac Proには現行「M1 Max」を複数ダイで搭載する
②第2世代(M2?)は、5nmプロセスの改良版(iPhoneでいえばA16Bionic相当)をベースとして製造される
③第3世代(M3?)は、3nmプロセスをベースとし、より多くのダイを搭載する可能性がある

ということのようです。

 これにより、以前から予想していたように、
「Apple Siliconの高性能チップは、新規にチップを開発する…というよりは、元になるチップを複数個搭載してパワーアップを図る」
という考え方で構成されるようですね。
 ある意味、非常にわかりやすい考え方です。

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 気になる点といえば、A16Bionicが5nmプロセスで留め置かれ、4nmにも進めないのでは…というような、TSMC側の開発の遅れが最近になって言及されていることです。
 以前の記事でも書きましたが、今後はiPhone用Aチップがベースとなって、Mac用のMチップも製造されることになるでしょうから、Aチップの開発の遅れや性能の滞りは、そのままMac用チップへの打撃となって行く…ということになります。

 「Apple Silicon = 高性能」というイメージを保つためには、これまで以上にチップ性能の優位性を保っていく必要がありそうですね。

 

瀬戸康史さんの「M1 Max VS Mac Pro」動画が刺激的すぎる〜Radeonとの相性が…〜

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瀬戸康史さんの「M1 Max VS Mac Pro」動画が刺激的すぎる!

 「M1 Pro」「M1 Max」の性能に関し、その本当の性能を見極めるのがなかなか難しい状況になっております。 

 単純なベンチマークスコアを見ると、正直言えばもう少し欲しかった…というところです。

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 しかし、実用上はどうか…ということに関しては別問題であるはずですので、レビューを待って…と考えていました。

 Mac Proを利用している身としては、どうしても要求が高くなってしまうのですが、将来的に「Mac Mini/M1 Maxフル盛り」の導入を考えるときに、Apple Siliconを導入するための大義名分も欲しいわけで…。

 そんな中で登場した「M1 Max VS Mac Pro」のレビューとして、以前「Appleが大好きなんだよ」さんの動画に関してご紹介しました。

 FinalCut Proの関連に関してはMac Proが優位となる場面が多いようですし、外部ディスプレイ接続に関しては、Mac Proでは考えられないトラブルもあるようです。
 外部ディスプレイに関しては、本格的に多くの高解像度のディスプレイと接続し、性能も担保するとなると、まだまだApple Siliconの安定性が低い場合もあるようですね。
 まあ、こんな数のディスプレイを接続することはなかなかあり得ないようにも思えますが…。

 「M1 Pro」「M1 Max」への期待がやや薄まることにも繋がるレビューだったのですが、この度、別の「M1 Max VS Mac Pro」レビューが出てきました。
 あの瀬戸康史さん。さて、「大根おろし」として使用した瀬戸さんのMac Proは、どのように評価されるのでしょうか?

 

Premiere ProではM1 Maxが圧倒!

 結論からいえば…

 瀬戸さんは、
「Mac ProからM1 Maxに乗り換える」
ということです。

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 瀬戸さんの動画はPremiere Pro関連の比較を中心にまとめられているのですが、殆どの項目で、M1 Maxの方が勝利するという結果になっていますね。

 エンコードや書き出しにかかる時間ということだけはなく、アプリの起動、ファイルのシークなどの快適さがかなり違います。
 M1 Maxは「レスポンスがいい」という印象。ここらへんはCPUのシングル性能が影響しているのかもしれませんね。

 前述した「FinalCut Pro」に関しては、バージョンアップした「10.6」の評価がすこぶるよろしくないので、より成熟してくると、ますますM1 Maxに有利に働いてくる可能性もありますね。

 どう考えてもM1 Maxの方がコスパが良く、将来性もある…という結果ではあります。
 今後Apple Silicon搭載のMac Proが出てくると、恐らくはM1 Maxの2倍、4倍というスコアを出すチップを積んで来るのでしょうが、恐らくは強化されるのが「グラフィック性能」のみでしょう。
 一般用途での高性能版Macとしては、M1 Max搭載機で十分なのかもしれませんね。

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写真編集アプリやRosetta2での比較も知りたい

 とはいえ、まだ決心は付かない状況です。
 もっと情報が欲しいのは、各種写真編集アプリの「M1 Max VS Mac Pro」情報。
 また、Rosetta2での比較も是非とも知りたいです。

 M1 Max登場後、「Pixelmator Pro」がすぐさまチップ対応のアップデートを行いました。
 当然定番のPhotoshopでの両者の対決結果も知りたいです。

 また、普段CanonのRAW現像アプリ「DPP」を多用している身としては、Rosetta2での動作比較の情報も提供していただきたい!

 恐らくは2022年3月頃の登場と予想される「Mac Mini」。
 それまでには、購入に向けての明確な判断ができるようにしたいと考えています。

「macOS Monterey」のここまでの評価は?〜文鎮化等の情報もあるが、挙動が安定した面も…〜

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「macOS Monterey」のここまでの評価は?

 皆さんはMacのOSを「macOS Monterey」にアップデートしましたか?

 私はMac ProにBootCampを導入したこともあり、最悪の事態を恐れて1週間ほどは我慢したのですが(これまでは即日アップデートしていました)、我慢しきれずに先日アップデートしてしまいました。

 幸いなことに、私の環境ではトラブルは発生せず、むしろ挙動が安定した面があります。
 しかし、やはり様々な不具合も報告されているようで…。

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 特に「文鎮化」は本当に困るのですが、記事によると昨年のMacOS Big Surのアップデートの際よりは報告数が少ないとのこと。
 今年もやはり「やや古めのMac」でのトラブルが多いようで、Appleが保障するMacだから…という油断は禁物のようです。

 

個人的にはプラス面が多い

 個人的には、macOS Montereyにしてからプラスに働いていることの方が多いかな…と感じています。

①BLUETOOTHの安定

 MacOS Big Sur時代は、BLUETOOTHの安定性に欠いた印象が非常に強いです。
 純正のMagic Mouseも、Macをスリープ解除した際に接続が切れてしまうことが度々ありました。しばらく経過すると接続するようになるのですが、
「だったら何のためのスリープ?」
となるわけで…。
 私は、キーボードでこの状態になるのが嫌で、HHKBのキーボードも敢えてケーブル接続しています。

 また、Apple Watchでスリープ解除をしているのですが、Watchの認識がされないことも度々発生しました。
 こちらも、「Apple Watchで解除」のチェックを入れ直したりすると直る場合もあるのですが、その日のうちには直らず、数日してから解消した…ということもありました。

 Macでは、このようなBLUETOOTHや外部ディスプレイ接続関連のトラブルが多く報告されています(私も体験していますが)。
 本当にこれはいただけません。
 PCにおいて、使いたいときに使えないことが頻発するようではお話にならないわけで…。何とかAppleには根本的な部分での解決をお願いしたいものです。

 macOS Montereyでは、今のところこの手のトラブルがありません。
 ただ、同一OS内でのアップデートを重ねるごとに状況が悪化する場合が多いので、今後も中位が必要だと考えています。

②Canonプリンターソフトが回復

 Canon EOS R5の高画質を印刷するために、Canon「Pro-S1」を導入したことは以前誤報掬しました。

 Canon純正のRAW現像アプリである「DPP」とプラグインソフトである「Professional Print & Layout」を活用する事で、より高画質のプリントを楽しめる…ということなのですが、MacOS Big SurのMacのアップデートを行ってから、DPP上で「Professional Print & Layout」が開かない…という状況になっていました。
 というか、DPPからの印刷そのものがフリーズしてしまって機能しない…という状態。

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 現像はできるので、JPEGデータを作成し、Photoshopでプリントする…という、個人的には避けたい方法をとらざるを得なかったのですが、macOS Montereyにアップデートすると全て改善されました。
 MacOS Big Surのアップデートで、何かが悪さをしていたのだと思われます

 こちらも、BLUETOOTHと同じく、アップデートを重ねると挙動がおかしくなる…ということにならないことを願うばかりです。

 

安定のMontereyを目指して… 注目は「ユニバーサルコントロール」 

 先代のMacOS Big Surが大きなバージョンアップだったということもあり、今回のmacOS Montereyでの変更点は僅か…という見方もあるでしょう。
 Appleには、腰を据えてバグつぶしをする1年にしてもらいたいものです。

 また、macOS Montereyの「目玉」である「ユニバーサルコントロール」がまだ登場していません。Appleの「今秋」は「冬」を意味しているの?…と揶揄したくなりますが、本来であればOSの登場と共にデビューすべき機能のはず。

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 1日も早く「完全体」となった上で、評価を下されるようになることを願います。
 ユニバーサルコントロール、どの程度自由がきくものでしょうか?
 楽しみです。

「M1 Pro」「M1 Max」の選択を外部ディスプレイ接続から考える〜ユニファイドメモリの罠も考慮に〜

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「M1 Pro」で十分…は本当か?

 MacBookPro14/16インチが発売され、レビューが続々と登場する中で強まっているのが、
「通常であればM1で十分」
「M1 Maxは明らかにオーバースペックであり、M1 Proの下位モデルで十分」
という意見です。

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 確かに、M1搭載Macのこれまでの優れた性能レビューを考えると、M1 ProやM1 Maxは価格に釣り合わない…という考え方もできるでしょう。
 しかし…。
 本当にProやMaxの性能は必要ないのか?…という疑問は残ります。特にグラフィック性能について…。

 というのも、私が以前使用していたMacBook Pro13インチ(Late 2016)では、恐らくはグラフィック性能不足による5Kモニタ(LG UltraFine 5K Display)でのトラブルや、Windowsの仮想化環境でのトラブルが多発しました。
 更に、外付けの外部GPUとの相性問題等もあり、ノートタイプとのクラムシェルモードでの利用を諦め、iMacに乗り換えた…という過去があります。

 この時点で、私としては、特にグラフィック関係、外部ディスプレイとの接続環境などに関しては、
「Appleの推奨するスペックを信じてはいけない」
という意識が生まれました。つまり、「Apple推奨」のスペックはあくまでも最低限であり、それよりも余裕をもったシステムを組まないとまともに動作しない場合がある…ということです。

 そんな中…。
 M1 Pro搭載の最低構成においては、Apple公称の外部ディスプレイ接続環境において、動作が不安定になる場合がある…という事例が報告されました。

 

「5K×2台」でも怪しい…

 AppleのHPによると、「M1 Pro」搭載Macは、
「最大2台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz、10億色以上対応」
を保証しています。
 ということは、純正の「Pro Display XDR」2台の駆動が可能だということ…。

 現行Mac Proの「AMD Radeon Pro W6800X」でも、Pro Display XDR3台の動作保証となっており、6Kディスプレイの2台同時利用はかなりの負担となるはず。
 「M1 Pro」の最小構成で本当に大丈夫か…という思いをもってしまいます。

 上の「Appleが大好きなんだよ」さんの動画では、様々なディスプレイ構成で実際に実験してくれているのですが、「Appleが…」さんはPro Display XDRは保有しておらず、LG UltraFine 5K Display×2台を活用しておられます。

 動画では、「M1 Pro搭載MacBook Pro14インチ/最小構成」で2台の5Kディスプレイを利用していると、動作がカク付いたり、レインボーカーソルが頻発したりしたとのこと…。
 それが気になって実験をすると、以下のようになったそうです。

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 ここで重要なのは、Mac側のXDRディスプレイを利用したままで接続すると、5K1台でも利用が厳しくなる…ということです。

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 これに対し、Mac側のディスプレイを閉じ、クラムシェルモードで利用した場合には、5Kディスプレイを2台接続し、高負荷なマルチタスク作業を行っても問題が無いということ…。

 よって、新型MacBook Pro14/16インチにとっては、ProMotion機能が付属し、HDRにも対応した内蔵モニター自体が、相当な負荷を与えているということが言えるでしょう
 何だったら、5Kディスプレイを駆動する以上の負荷がかかっていることが分かります。
 Mac本体のディスプレイを生かしながら、高解像度のディスプレイを接続したい…と考えているユーザーにとって、これは致命的とも言える実態です

 

やはり「GPUCore数、メモリ量」はモリモリで行きたい!

 やはりMacは、「大飯ぐらい」です。
 様々な部分において、ある程度余裕のある構成にしないと、いざというときに動作が不安定になる可能性がありそうです。

 だとすれば…。
 やはりグラフィック性能に直結するGPUのCore数は、最大の「32」としたいと考えます。

 また、「CPUとGPUでメモリ量を共有する」というAppleSilicon Macの「ユニファイドメモリ」という考え方からすると、安定した挙動のためにはメモリの量もできるだけ多く積みたいところです。こちらもできるのであれば、最大の「64GB」が望ましいかと…。

 「Appleが大好きなんだよ」さんのMac構成が、
「8コアCPU/14コアGPU/16GBユニファイドメモリ」
であることを考えると、
「M1 Proで十分」
とは一概に言えないのでは…という思いが強くなりました。

 また、搭載ディスプレイの負担が大きいということであれば、ますます「新型Mac Mini」が魅力的に思えてきます。
 2022年の春まで出ないのかな…?
 待ちきれない思いです。

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