信じられないサイレントアップデート
昨夕から,Appleのサイトが一時閉鎖されるということで,
「新型iPad登場か?」
と話題になっていましたね。私も,再開予定時刻の午後9時30分が来るのを楽しみに待っていた者の1人です。
しかし,結果は新型「スペックダウンiPad」登場という,信じがたい事実でした。
廉価版の位置付けとはいえひどすぎる
???
思わず声に出してしまいましたよ。私。
「かなり価格の安い廉価版が出るらしい…」
「CPUはA9を搭載するらしい…」
という噂が直前に出ており,嫌な予感はしていたのですが,まさかAir2の「スペックダウン」アップデートをAppleがするとは信じていませんでした。
「あのAppleが時代に逆行する?」
どうしちゃったんですか?
どこがAir2と比べてスペックダウンなのか…?
まずはCPUに関して。
Air2の「A8x」から「A9」に置き換えられているのですが,シングル,マルチともに「A8X」が勝っているんですよね。クロック数によるパフォーマンスの違いはあるようですが,元々の基礎体力が違うわけです。
次にディスプレーに関して。
新型には,Air2の「フルラミネーション機能」と「反射防止コーティング」がありません。これまでとことんディスプレーに関してこだわってきたAppleが,まさかまさかのスペックダウンです。
私としては,CPU以上にこちらがショック。品質よりも価格を意識するアップル製品を,誰が求めているのでしょうか?
なぜ「初代Air」のアップデート?
そして,上のデータから分かる真実は…「重さ」「厚さ」を見れば分かります。
つまり,今回の「新型iPad」は,Air2の後継機なのではなく,「初代Air」の後継機なのです。今時「Airの…」ですよ。
CPUやディスプレーだけでなく,厚さや重さまで犠牲にして初代Airのアップデート版を提案するApple…
「何か間違った方向に行こうとしてるのでは…」
と心配になるのは私だけではないはずです。
もちろん,安価なモデルがあれば,裾野を広げることにはなるでしょうが,だったら,Air2の価格を下げればよかったはず。なぜこれまでこだわってきた点を犠牲にしての置き換えなのか,どうしても納得いきません。
性能低下で価格を下げられても全然うれしくありません。
自身の方向性が見えてきました
今回の発表で,私自身の方向性が見えてきました。
Appleは,
「もうしばらくの間は,『A9』で性能的に十分ですよ」
という回答を出したのです。
Air2持ちの私は,へたってきたバッテリーを新しいものに交換して,もうしばらく辛抱しようかと思い始めております。初期購入なのでストレージが16GBなのは痛いのですが…
ここ最近,様々なものへの投資が重なりましたので,これも妙案かと…(遠くを見つめる目…)
新型iPadProの性能や価格がよほど魅力的であれば考えるかもしれませんが,今の状況からすると,間違いなく価格は高めに設定してくるはず。新規購入を迷っていたのですが,今回の新型iPad登場に関するAppleの失態で,なんだか熱が冷めてしまいました。
考えてくださいね,Appleさん
そういえば,最近気になっていたんです。
新型が出ると旧製品が数万円単位で価格が下がってしまうこと。iPadにしてもMacBook にしても…半年で数万円は痛い。購入に二の足を踏んでしまいます。
もちろん新規購入者は安ければうれしいのですが,Mac製品を継続的に購入している者にとっては,戸惑いが大きいはずです。時期を間違って悔しい思いをしている方も少なからずいらっしゃるのでは…
今回の「スペックダウンアップデート」といい,価格の面といい,最近のAppleは迷走気味なのでは?
長い目で戦略を練ってくださいね。ジョブズ存命だったらこのような戦略を描いたでしょうか? わたしは「していない」と思います。