iPhone8のA11Fusion生産開始?
様々な情報が錯綜しているiPhone8ですが,プロセッサーA11Fusionの搭載は順当に決定し,その生産が開始されたようです。
さらなる高性能化と省電力化が期待されるとともに,iPhone8のバッテリー増加とあいまって,バッテリー持ちの改善にも期待できるとのこと。
まあ,毎年「バッテリー持ち」についての期待が語られますが,結局飛躍的な改善は見られていませんので,今年も現状維持が基本かな?
問題はiPhone7s!
問題はiPhone7sに搭載されるプロセッサーです。下記の記事には,7sのプロセッサーは7と同じ「A10」がそのままスライドして搭載されるとの内容が掲載されています。
これには驚きました。
液晶等,付加価値がつく部分でのiPhone8との差別化は覚悟していましたが,まさか肝心のプロセッサーにも差をつけてくるとは…しかも,旧機種と同じプロセッサー。
スタイルもiPhone6世代から変わらず,基本性能のアップもなしとすれば,誰がiPhone7sシリーズを進んで購入するのでしょうか?
2年縛りが終わる定期的な買い替え層を除けば,新たな購買意欲は湧いてこないはず。逆に,iPhoneに愛想を尽かしてアンドロイドに移行する人も出てくるのではないでしょうか?それも,Galaxyなどのハイエンドモデルではなく,中華製の低価格帯のモデルです。同時にそれは,大手キャリアから格安シムへの移行促進を意味します。
先日,中華スマホの台頭に関する記事をアップしました。ただでさえ足元が危ういのに,このような事業展開で本当にいいのでしょうか?
es60.hatenablog.com
確かにA10の性能は1年後でも満足できるものかもしれませんが,それでは相対的なAppleブランド,iPhoneブランドの低下は免れないでしょう。かと言ってiPhone8はこれまで以上に価格が高騰することは明白ですし,現時点でも「品薄」を予想されています。
es60.hatenablog.com
iPhone7sシリーズが,前述のような「マイナーアップデート」とも呼べないようなモデルチェンジをするのであれば,Appleの威信も地に落ちてしまいそうで心配です。記事にもありますが,これではマイナーアップデートではなく,
「廉価版iPhone」
ということになってしまいませんか?
それとも,スマホ業界全体の進化が鈍り,アップル以外のメーカーも性能の目に見える形での向上を維持できなくなっているのでしょうかね?