最大の収穫は「iOS11+iPad」!
盛りだくさんだったWWDC2017に関する第2弾です。
昨日は,WWDCに関する全般的な感想と,新しいmacOSについて書かせていただきましたが,今日が本番ですね。
なんといっても今年の一番の目玉は「iOS11+iPad」から生まれる新体験だからです。
iPadの操作に関する新機能がてんこ盛り
いや〜,びっくりしましたね。一気にこれだけの新機能が搭載されることになるとは正直思いませんでした。
そして,驚きの「新機能」といわれるものがいずれもiPadの「操作」に関する事象だったことに,Apple本気を感じました。
整理してみると,
・macOSライクなDOCK機能
・ファイル管理アプリ「Files」の搭載
・全く新しいマルチタスキング
・新感覚のドラッグ&ドロップ
といったところでしょうか。
これらがすべて揃うと,「iPad」が「iPad」でなくなるほどのとてつもなく大きな衝撃を受けることになるのではないでしょうか。
見てください,この画像。
Macと見間違えませんか? 使いたいアプリが常に全面に表示される。これまでいろいろと画面を移動させていた手間が大幅に削減されそうです。
そして,見栄えだけでなく,一つのアプリの操作中に,DOCK内のアプリを新規に起動させ,一画面内に同時表示・操作することができるようです。
こちらはMapアプリ起動中にメッセージアプリを起動させた様子のようです。このマルチタスク感は実に新鮮ですね。
いや〜,素晴らしい。これまでMacでなければできなかったことに関して,風穴を開ける改訂になりそうですね。
また,アプリスイッチャーもがらっと様変わり。こちらも正にMacライクです。
見晴らしがいいですね。「今何をやっているかが分かる」って大切です。この画面に映っているように,コントロールパネルも自由にカスタマイズできるようになるようですので,更に効率が上がりそうです。
②ファイル管理アプリ「Files」
これまでのiPadですと,「マルチタスク」を謳っていても,そのあまりの貧弱さにあまり使用する気になりませんでした。
これが,前述したような複数のアプリ間にまたがる操作ができるようになることと,ファイル管理アプリ「Files」によって自由にデータのやり取りができるようになることで,様相が一変しそうです。
こちらも使い勝手が良さそうですね。しかも,アイクラウドだけでなく他のクラウドサービスも利用できるとのこと。Macほどの複雑さが必要のないデータであれば,Macで作成してiPadで活用,iPadで簡易的に作成してMacで仕上げ等,それぞれのデバイスのよさを生かした連携をストレス無く行えそうです。
しかもこれらがドラッグ&ドロップで行える模様です。
「一気に進化した」
という感じです。
ViewerとしてのiPadからの脱皮
私はこれまで,Webや動画のViewerとしてiPadを活用してきました。この分野においてはiPadは実に優れたデバイスだと考えます。
Macのように起動に待たされることもないですし,何せ移動しながら動画を観ることができます。目への刺激を考えると,本を読む気にはなれませんが。
その他の作業では,迷わずMacです。iPadで複数アプリを立ち上げたり,書き物をしたりということは私としては無理があると考えていました。
しかし,今回のiOSでは,そんなストレスを大幅に減少させるためのAppleの「気遣い」が感じられます。iPadの売上げ減少を受け,
「どうにかiPadの魅力を伝えたい」
と本気でユーザー目線になって考えたのではないかという「本気具合」を感じるのです。
これだけ「使える」機能が満載ですと,これまでの「Viewer」オンリーの活用方法も考え直さなくてはなりませんね。
非常に楽しみです。
望みが叶いつつある…
ところで,全くの私事ですが…先日こんな記事を書きました。
この中で,今後「お願いしたいこと」として,
「純正アプリの多機能化」
を上げました。三つほど具体例を出したのですが,なんと,そのうちの二つが現実のものになりそうです。
それは,
・簡易データベース化を作成できるアプリ
・純正PDF作成アプリ
です。
「簡易データベース」については昨日もお伝えしたように,「メモアプリ」で表作成ができるようになったことにより,多少なりとも同様の機能が搭載されそうです。
「PDF」に冠しては,前掲の記事内に,以下のようなものが…
なんと,読み込んだ写真から文字を読み取るOCR機能を搭載するというのです! また,そこからPDFファイルを作成することもできるとか…
こちらに関しては,当方の希望に満額回答です。
単なる偶然なのですが,このように開発側と思いが重なると,なんかうれしくなりますね。