「WH-1000XM2」「WI-1000X」視聴してきました!
以前にSONYから発売されたノイズキャンセリング機能搭載の新イヤホン・ヘッドホンについて書いたことがありました。
先日視聴に行ってきましたので,率直な感想を書かせていただきます。
普段,BLUETOOTH接続で音質を意識する際は「BeatsX」を使用している私。あくまでも個人的な感想ですが,ちょっと意外な結論となりました。
2機種のレビューと「BeatsX」との比較も交えながら,2回にわたって感想を書きたいと思います。
SONY流フラットの王道的Sound「WI-1000X」
まずは,
「音質が格段によければ購入も考えようかな…」
と考えていた「WI-1000X」から。
①音質
端的に言えば「モニター」「フラット」です。
低,中,高音域をまんべん鳴らしますが「低音モリモリ」が苦手な私の判断ですので,恐らくたいていの人には「低音」がおとなしく感じるのではないでしょうか。
正にBA独特の鳴らし方。BAとダイナミックとの違いはありますが,そのフラットぶりは私も以前愛用していた「MDR-EX1000」を彷彿とさせるものですのです。もちろん音質は及びませんが,「SONY王道のフラット」が好みの方はドンピシャかもしれません。
しかし,MDR-EX1000でもそうだったように,あまりにフラットすぎて面白くない音なんですよね。BA機ということでその傾向はより強いかも…。また,前述したとおりにフラットすぎて低音が足りず,リスニングとしては退屈。
この機種の形状上,「じっくりとモニターの音を楽しむ」というよりは「外でリスニング目的で楽しむ」方が購入するイヤホンでしょうから,この音質傾向は評価が分かれるところだと考えます。
音質そのものは,BLUETOOTH機にしては解像度がしっかりと保たれており,しっかりと鑑賞に堪えうるものです。分離も良好。後ほど紹介する「WH1000XM2」よりも格段に音質は上です。
ただ,これもSONYモニター機の特徴ですが,音場が狭く,横にも奥にも「広がり」は期待できません。中央で「こぢんまり」と鳴っている感覚です。これも「面白みがない」と感じる要因となっています。
②ノイズキャンセリング機能
本機種最大の売りである「ノイズキャンセリング機能」はどうでしょうか?
結論から言うと,「ノイズキャンセリング機能」に期待して購入すると大きく裏切られる機種です。
試聴したのが量販店の売り場。様々なノイズで騒々しい環境。ノイズキャンセリング能力を試すには絶好の場所です。
「WI-1000X」を耳に入れてDAPと接続すると…
「??? これ,ノイキャン入ってる?」
と慌てて耳から外す羽目に…。確認すると首かけの最下部にあるインジケーターが緑色に点灯しており,しっかりと機能していることが分かります。確認した上で再度耳に入れると,
「ああ,確かに入っているけど…」
というレベル。「カカクコム」のレビューでも,NCについては期待できないと評価されていた理由が分かりました。
ある程度の騒音下では,肝心の「繊細な音質」を楽しむことさえ難しいかもしれません。
ということで,「WI-1000X」に関しては,ノイズキャンセリング機能で選ぶのではなく,「BLUETOOTHイヤホンとしては音質に期待できる」という点,また,「SONYのフラットな音が好き」という方にこそふさわしいと考えます。
「BeatsX」との比較,「WH-1000XM2」のレビューは明日お届けしたいと思います。「BeatsXとの比較」では,面白い結果が出ましたよ。