モバイル向けプロセッサの可能性広がる
以前,Intelの次期モバイル向けプロセッサ「Core Uシリーズ」に関してご紹介したことがありました。
このシリーズは,現在でいうところのMacBook Pro13インチモデルに対応するもののようで,それ以上のパフォーマンスを示す「Hシリーズ」について,興味深い記事が来ていました。
IntelとAMDがタッグを組む? Appleの思惑絡む?
これ,Intelの「Core H」シリーズプロセッサに,AMDの「Radeon」シリーズのセミカスタムGPUを組み合わせて一つのパッケージに統合したものだということです。
さらっと書かれた記事ですが,なにかすごいことが起こってませんか?ライバル同士がタッグを組むなんて,これまででは考えられませんでした。
業界では何が起こっているんでしょうか?また,今後もこのような動きが進むのでしょうか?
と考えたところで,ふと思いついたのが,15インチMacBookProの現状です。
現在のラインナップでは,IntelのCPUを搭載し,外部GPUとしてRadeonを搭載しています。通常はIntelのCPUに内蔵されている統合型GPUを使い,負荷がかかるとRadeonに切り替えるという方法で重い作業に対応しているのですね。
今回の異例のタッグ,「Appleからの要望」ということは考えられませんかね?
原稿の新MacBook Pro(Late 2016)が発表された際,15インチにだけGPUのトラブルが頻発した事は記憶に新しいと思います。
画面に異常なちらつきが出てフリーズしたり,LG UltraFine 5K Displayとの接続がうまくいかなかったり(こちらは未だに問題が残っているようです)…
私の13インチMacBook Pro(Late 2016)では異常は起こっていませんので(まあ,以前の記事でも書きましたとおり,USB-C経由の外部モニタ接続は非常に神経質ですがLG UltraFine 5K Displayで収まりました),完全に「外部GPUとの相性の問題」だと予想します。
この問題を完全に払拭するために,強力なグラフィックス能力をもたせた「統合型」を,IntelとAMDに求めたのではないでしょうか?
考えすぎでしょうかね〜?
13インチモデルにも欲しい!
これ,CPUのグレードからいうと,どう考えても15インチ専用になりそうです。
でも,13インチのグラフィックス能力を考えると,「13インチにも選択肢を増やして欲しい」と考えるのは私だけではないはずです。
「Pro」を関している割に,13インチモデルの能力は「Pro」ではありません。SSDの猛烈なスピードで通常の作業には問題ありませんが,やはり画像や動画の処理,ネットゲーム等の処理能力には大きな壁を感じます。超えられない絶対的な壁です。
これまでは,「能力」重視であれば15インチを選択するしかありませんでした。しかし,その大きさや重さには,「持ち運び」を考えたときに疑問符が付きます。
また個人的には,その大きすぎる「トラックパッド」が不安です。以前にも書きましたが,大きくなりすぎたトラックパッドのせいで,文字入力時にカーソルが勝手に移動してしまうことが大幅に増え,ストレスになっています。
13インチでさえそうなのに,さらに大きなトラックパッドを搭載してる15インチでは…。
ということで,13インチでもこの「Core H」モデルが選択できれば,問題が一気に解決するような気がします。
これまでは今後発売予定の「外部グラフィックスeGPU」を購入しようと考えてきました(Appleのお墨付きモデルが出るまで待っている状態)。もし今回のCPUが選択できるようになる保障があるのなら,その購入を見合わせて買い換えも視野に…ということも考えられるのですがね〜。
出ないような気がしています。13インチモデルには…。