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YAMAHAネットワークパワードスピーカー「NX-N500」導入!③〜音質評価編〜

7万円超えの実力はいかに?

 Amazonプライビデオ加入に伴う映画鑑賞目的で購入を考え出した「YAMAHA NX-N500」。

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 しかし,いざ購入してみると,スピーカー,MacスマホDAP間の連携の「旨み」に,音楽環境そのものの変化を感じるに至るほどの衝撃を受けたことは前回までにお知らせしました。

 今回は,「音質編」。
「7万円を超える投資をする意義はあるのか?」
という点について音質の面から迫っていきたいと思います。

 

注意点と音質傾向

 音質の細かいレビューに行く前に,このスピーカーの注意点と音質傾向を。

①そもそもの注意点

 まずはそもそもの注意点。
 こいつ,取って出しで聴くと,
「なにこれ…。これで7万超えって詐欺!」
という程度の音しか出せず,後悔の念が押し寄せます。

 低音ボコボコ,高音の張り出し全くなし。音楽として成立していないというレベル。本当に,これ程のひどい音はなかなか聴けないというレベルです。

 しかし,ほんの数時間ほど鳴らすとかなり音色が変わってきて,10時間ほどするとほぼその実力をつかむことのできる音に「激変」します。
 「初出しの音」に惑わされず,ちょっとだけ辛抱してエージングしてあげてください。

 

②全体の音質傾向

 ある程度のエージングを経た後の全体定期な音質は…
「ものすごいHI-FI音」
という表現がぴったりです。

 低音はそれほど出ませんので,「低音好き」には物足りないかもしれませんが,YAMAHA本来のモニター的な音が好きな方にはお薦めです。

 そして,このスピーカーの最大の売りは「高音」ということになろうかと思います。
 私自身,イヤホンに関してもとにかく高音の解像度を最重要視する「高音高解像度オタク」ですが,その私にして,後述するDAPとの組み合わせでは,
「これ,あまりにも解像度ありすぎやろ…」
というほどの高音です。

 もうちょっと中音が出てもいいかなとも思いますが,まあ,中・高音好きであれば大外しはなさそう。
 本体のサイズからして「壮大さ」は感じませんが,私のようにMacと接続させる利用環境であれば十分すぎるほどの音です。価格的な面で後悔はしないと考えます。

 

実際の試聴環境別評価

 では,実際の試聴環境ごとにレビューしていきます。

MacとのUSB-B接続

 まずは,MacでのYouTube等の動画サイト試聴の際の音,またはAmazonPrimeミュージックでのストリーミング視聴時の音,AmazonプライビデオやBlu-rayDiscを介しての映画鑑賞時の音の評価です。

「たかがAmazonPrimeミュージック…」
と考えている方いませんか?

 もちろん圧縮音源なわけですが,いや,なかなかどうして…
 けっこいい音出るんです。

 通常,DAPなどを介して聴くと,圧縮音源と非圧縮音源では明確な差が出るものですがヶ,このスピーカーを介して聴くと,圧縮音源のアラが薄れるような印象です。また,本スピーカーの実力が高いため,圧縮音源もそれなりに聴かせてくれるのかもしれません。

 AmazonPrimeミュージックをBGM代わりに聴いても快適ですし,やや音量を上げてもも,聴けないことはありません。十分に「鑑賞」に耐えうる音を出してくれます。(もちろん音質の差は感じますが)

 また,LG UltraFine 5K Displayで楽しむ映画鑑賞時は,小型のスピーカーに比べて音場が広く感じられ,それまでのこぢんまり感が消えます。
 台詞やBGMにおける音関係の違和感もなく,十分デスクトップ環境での使用に耐えます。音場感は,それこそ映画館で聴いている音に近づいている感じ。これは,決して小型スピーカーでは味わうことのできない感覚です。

 

iPhone7とのWi-Fi接続時

 前回にもお知らせしたiPhoneとの接続では,専用アプリの使い勝手のよさが光ります。

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 また,Wi-Fi接続時には,アンプ内蔵スピーカーという利点が生き,Macを立ち上げなくても直接スピーカーとiPhoneを接続しての音楽鑑賞が楽しめます。

 肝心の音質は…
 いいです。低・中・高音のつながりが非常によく,デジタル特有のぎこちなさがありません。非常に自然な感じで聴き取ることができて好印象です。何か,一昔前の割と高級なステレオ環境で聴いている感覚。

 純粋な音質もこの価格の割に頑張ってると思います。後述するAK120Ⅱと比較しなければ,全く問題なく,通常の「デスクトップでの音楽試聴環境」を簡単に超えることができます。

 一昔前は,アンプ,CDデッキ,スピーカーと,何十万円もかけてシステムを組みましたが,それがこんなに簡単に,しかも低価格で楽しめるなんて,時代の進化を感じます。

 

③AK120ⅡとのWi-Fi接続時

 iPhoneとの接続でも十分すぎるほどの高音質なのですが…

 AK120Ⅱはそれを軽く凌駕します。
 具体的にいえば,「解像度が半端ない」のです。

 特に高音部。前述しましたが,「高音高解像度オタク」の私をしても,
「この高音,ちょっとやばいだろ!」
というくらいパリッパリなのです。

 これ,もしかすると普通の人が聴いたら「解像度が高すぎて気になる」レベルなのかもしれません。
 しかし,iPhone接続時と比較すると,iPhone接続時の低音が非常にぼわついて聞こえますし,高音部の丸っこさが気になってしまいます。それほどはっきりとした違いだということです。

 しかし,高音寄りの音質になるため,若干中音のボーカルがiPhone接続時よりも引っ込んで聴こえる印象です。こらこら編は本当に「好み」で選択してもいいのだと思います。

 ちなみに,BeatsXやAirPodsの聴き比べにおいても,やはりAK120ⅡとiPhoneの音質の違いは明らかできたので,この音質の差は再生するDAPの基本性能の違いなのだと確信しました。その違いをはっきりとあぶり出してくれるNX-N500,なかなかやるものです。

 

7万円で世界観を変える…うん,高くない!

 以上から導き出せる結論は…
「7万円という投資は決して高くはない!」
ということです。

 まずはNX-N500の基本性能の高さ。大型スピーカーにある「壮大さ」を求めないのであれば,その音質面に関しては非常にコストパフォーマンスが高いと考えます。

 さらに,Mac接続,Wi-Fi接続,アンプ内蔵と,多様な使用形態に対応することでライフスタイルを変える可能性を秘めている点も見逃せません。

 十分に「自信をもってお薦めできる」レベルに達していると考えます。
 興味のある方は,是非新しい世界を覗いてみては…?

 

 

 

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