iPhone電池性能劣化問題の正当性は何処?
ずいぶんと世間を賑わせたiPhoneの電池性能劣化問題。
Appleは謝罪をするとともに,「電池交換費用の低減」「新iOSでの性能低下に関する任意設定機能追加名言」等の実質的な対応措置をとりました。
では,「性能劣化」がどの程度だったのか?
こちらの記事が明らかにしています。
これ,さすがにヤバイレベルです…
こちらが電池交換前後のGeekbenchによるベンチマークスコア…
いやいや,これ,さすがにヤバイでしょ!
せいぜい1割程度の差かな?と甘く考えていましたが,4割以上の下落って…
これではアメリカ本国で訴訟騒ぎになるのも頷けます。いくら何でもやり過ぎでした。
また,記事内では,ベンチマークそのものだけでなく,アプリの起動などの実際の動作に関しても明かな差が見られたとのこと。さらに,ゲームなどの負荷の高いアプリほどその差が大きかったと言うことも記載されています
これでは,何のために最新の端末を手に入れたのか分からなくなりますね。また,Appleがその点を公表していなかったということも傷口を大きくしました。
Appleの顧客に対する考え方そのものを変えて欲しい!
以前,iPadAir2のバッテリー交換をする際に,トラブルに巻き込まれたことがありました。
このときの問題点は,
「顧客がバッテリー性能の劣化を感じているのに,Appleの判断によって交換そのものが認められなかった」
ということです。
代金は払うのですし,バッテリーの持続時間に不満を感じていたのは事実ですので,「交換を判断する」のは購入者であるはずです。
この際の,
「Appleの基準が第一」
という傲慢な考え方が,今回の問題の底辺にあると考えます。
自分たちのアイデンティティーや製品に自信をもつことは素晴らしいことですし,我々ユーザーもその点を支持してわざわざ割高なApple製品を選択しているわけですが,メーカーの意識がユーザーを飛び越してはいけません!
今回の実際の「数値」を見て,その思いはより強いものになりました。
「Appleよ,ユーザー目線を忘れるな!」