神機のグレードアップは難しい
私,デジタル一眼黎明期から沼にはまり,新しいモデルが出るたびに買い換えていた時期がありました。
具体的にいうと,
D100→D70S→D2X→D80→EOS40D→5D→5DⅡ
といった具合。
高感度競争になった時期からは,平常時の描写に差が無くなってきたため,今現在も5DMarkⅡを利用し続けています。
レンズも色々と買い換えましたが,現在は「EF24-70L USM」「EF70-200mm F4L IS USM」を使用しています。
「24-70」に関しては,新型も出ていますが,旧機種で描写される色合いが非常に気に入っているために,買い換えは考えていません。
また,「EF70-200mm F4L IS USM」は言わずとしれた「神レンズ」。解放からいけるキレキレレンズとして手放せないものとなっています。
しかしこの度,その「神レンズ」の次世代モデルが登場しました。
神機超えの「納得グレードアップ」なるか?
なんと,初代発表から「11年半ぶり」のリニューアルだそうです。
ですよね〜。私自身,購入してからかなり使ってますので。
しかし,描写,手ぶれ性能,操作性等,どれをとっても何の不自由,ストレスも無く使用できている正に「神レンズ」です。
カカクコムのレビューを見ても絶賛の嵐。そのレンズのリニューアルいうことで,Canonも相当のプレッシャーがあったのではないでしょうか?
レンズ構成を見ると,初代同様,「Lレンズ」の代名詞「蛍石」を採用。
今回の売りは,についてはこちらのページに情報が満載。
書き出してみると,
①5段の手ぶれ補正
②最短撮影距離1m
③フレア,ゴースト低減
④防塵・防滴性能向上
⑤9枚羽根円形絞りのぼけ表現
といったところ。
??? 皆さん,同お感じになりましたか?
私は,正直もの足りませんでした。
というか,基本的な描写性能のグレードアップは殆ど無く,無理矢理新モデルを登場させたような感じ。なぜかモヤモヤします。
通常の使用では初代で十分過ぎる
買い換えの意欲は全く湧きません。
通常の使用では,4段の手ぶれ補正は十分すぎるほど効いていますし,フレアやゴーストに悩んだこともありません。ぼけもf4だったらこんなものと納得しています。
そもそもこれ以上のぼけを求めるのであれば,初めからf2.8を購入するでしょう。
また,外で使用してもその耐久性に不安を感じたこともありません。
つまり,ハイアマチュア程度の使用用途であれば,初代で十分と言えるのではないでしょうか?
まあ,使用頻度が高く,買い換えを検討している方であれば渡りに船なのかもしれませんが,そうでなければ「現状維持」で十分なのでは?
初代が「神」過ぎるのか,レンズにおける技術進歩はもはや期待できないものになってしまっているのか…?
いずれにしても悩ましい問題ではありますね。