「A12」はぶっちぎるのか?
時期iPhoneの内容が今後の話題の中心になってきそうな時期となりました。
今年度は5.8インチと6.5インチの有機ELディスプレイモデルと,6.1インチの液晶モデルが登場することはもはや「確実」なものとして物事が進んでいるように感じています。
その新型iPhoneの頭脳を担うA12プロセッサですが,今年度はTSMCの独占生産となる模様。
有機ELディスプレイについても,iPhoneXPlusの関してはLGに生産を委ねるという情報も出てきていますので,Appleとしては企業戦略上も,生産時のリスク分散という面からしても,「Samsung依存」を避ける方向に具体的な舵を切りそうです。
さて,その「A12」ですが,「7nmプロセスルール」を採用することにより,さらなる性能向上や省電力化に期待できるとのことです。
ところで,今年の5月にはすでにこの「A12」のベンチマークスコアがリークさせていました。
その具体的な数値がこちら。
A11が,マルチスコアに関しては劇的ともいえる伸びを示していましたが,まあそれに比べても20%以上の伸びを示しており,「順当」と考えられていました。
しかし,新たな情報では,その「順当ぶり」に暗雲が…
「A12」の性能アップは期待できない?
その情報源と,ベンチマークスコアがこちら。
んんん?
思わず目をこすってしまいました。見間違いではないようです。
iPhoneX(A11)の「4200/10000」という数値からの「微増」!
誤差といってもいいくらいの差しかありません。この程度であれば,実際に使用したときに体感できる差は殆ど無いはずです。
コア数も6で変化無し。メモリは1GB増の4GBになるようですが,スコアの値がこのだけ変わらないのではかなり物足りなく感じます。
特に,最近のiPhoneは,筐体のデザインが殆ど変化しない代わりに,Aチッププロセッサの性能に関してはAndroid勢を圧倒していましたので,この「強み」を放棄してしまっては,迫り来る中華スマホ勢に肉薄されるどころか,後塵を拝する危険性さえも感じるのは私だけでしょうか?
ところで,先日iOS搭載デバイスのベンチマークスコアが出ていました。
「A12」のトータルスコアは不明ですが,本当であれば現行のiPadProのそれに近づかなくてはならないはず。
しかし,シングル/マルチのスコアがA11とさほど変わらないのであれば,そこまで高い数値は期待できないのではないでしょうか?
ただでさえ,今年度は昨年度にiPhoneXを発表したことによる「中だるみ」が危惧される年度です。せめてA12の性能アップに関しては,5月時の情報程度に順当にアップさせていただきたいものです。
…今年iPhoneXに買い換える私にとっては大問題ですので。お願いしますよ,Appleさん!