出た! アップルの神対応
西日本豪雨で被害に遭われた方々の中には,今なお不自由な生活が続いているケースも多いことでしょう。
その上に今年のこの暑さ,台風など,追い打ちをかけるような状況が続いています。心よりお見舞い申し上げます。
そんな中,Appleは被災された方々に対して「無償修理」という具体的な動きを見せました。
これぞ世界一流の対応
なんと,この度の豪雨で被害に遭ったアップル製デバイスを「無償」で修理するというものです。
Appleのアフターサービスは,その応対やシステムを含めて正に「一流」といえるものです。しかし,今回のような突発的で未曾有の災害に対して,このようにフレキシブルな対応ができるとは,その「大きすぎる」企業規模からして正直意外なものでもありました。
日本的なものの考えからすると,組織は大きくなればなるほどに考え方も凝り固まってきますし,その動きも鈍重なものになりがちです。
しかし,今回のAppleの対応は,そんな「日本式」の考え方をいい意味で裏切ってくれたことになります。
ここらへんが日本の企業家世界的に大成できない原因なのではないか…と,しみじみ考えてしまったりします。その考え方が,商品やサービスの在り方に影響していると思うからです。
かつてSONYが「WALKMAN」という大発明をしながらも,「音楽配信」という時代の潮流を見極められずに「iPod」に取って代わられたように,今回のような先見の明をもった有事対応で,アメリカの企業に先を越されてしまったことは甚だ残念なことです。
企業としての根底となる部分でのものの考え方を,日本企業はAppleから学ばなくてはならないのではないでしょうか?