UQ mobile,Y!mobileが,12月からデータ量増量
ついにサブキャリアが動きましたね。
数あるMVNOの中にあって,UQ mobileはau,Y!mobileはSoftBankの傘下にあり,所謂「サブキャリア」として他の格安SIM業者とは一線を画しています。
実際にUQ mobileとY!mobileの通信速度やその安定性は群を抜いており,「乗り換え」という意味では非常に魅力的な存在でした。
そんな両社が,揃って12月からのデータ量増量を決めました。
未だ弱点はあるものの,いよいよ乗り換えの現実味が出てきたのではないでしょうか?
データ量の弱点は「やや」克服?
では,その内容を見ていきましょう。いずれも,データ量は増えても「料金は据え置き」というのが大原則となっています。
まずはUQ mobile。
次にY!mobile。
まずはこれまでのプランの説明を。
プランS・M・Lの3プランのデータ容量は,それぞれ「1GB」「3GB」「7GB」となっていました。これに「データ増量オプション」として500円を支払うことで,それぞれ「2GB」「6GB」「14GB」にできるというシステム。
これが新プランになると,基本のデータ量が倍増し,「2GB」「6GB」「14GB」がベーストなり,増量オプション適応で「3GB」「9GB」「21GB」にまで増やすことができるのです。
しかも2年間は「増量オプション代金は免除」のようです。
今まで,UQ mobileやY!mobileの利用を考えたときに,このデータ容量が大きなネックになっていました。今時数GBでは,現実味がありませんよね。
しかし,プランMの9GBであれば,何とかやりくりできる範囲になっていると考えます。
テザリングの可否
ここでひとつ重要な案件が。
それがiPhoneによるテザリングです。
現在,Y!mobileではiPhoneによるテザリングが可能ですが,UQ mobileではiPhone7以降の機種のテザリングができないようです。(Y!mobileは可能)
私のように,
「テザリングをするから大容量が欲しい!」
と考えている人間にとっては,この時点でUQ mobileが脱落してしまうことになります。
速めに対応した方がいいんじゃないですか,UQ mobileさん?
au傘下ということですから,やろうと思えばできるはず。正規キャリアとサブキャリアの差別化を図りたいという狙いでもあるのでしょうかね?
注意は3年目以降
では,すぐにでも移行した方が…と考えたくなりますが,注意すべきは3年目以降の価格です。
上記の料金は,いずれも2年目までの割引があって実現しているもので,3年目以降はこの割引が適応外となり,2,000円!料金が上昇することになります。
とするとですよ…
プランMで新型iPhoneを利用することを考えたときに,
・プランM→消費税10%込みで5,478円
・SIMフリーiPhoneXS(価格10万円・24回払いと仮定)→税込み4,583円/月
ということで,合計10,061円となります。
うわ〜,これでは旨みがありません。大手はデータ量が20GB使えますし,通信速度も安定性もサブキャリアに劣ることはあり得ませんから。
ということは…
・サブキャリアの旨みは「2年間」
・2年経過でUQ mobile←→Y!mobileのローテーションを繰り返す
のが得策でしょうか?
でもUQ mobileはテザリングできないし…。
と,結局はまた悩むことになるんですよね…。
しかし,悩むことができる立場にはなり得ているんですよね,サブキャリア。今後この価格面で,正規キャリアとの「差」をもっと明確に打ち出すことができれば,一気に客が流れることも考えられるのでは?
この2年間の割引を「デフォルト」にして継続した方が,契約者の安定確保に繋がると私なんかは考えるんですけど…。
UQ mobile,Y!mobileさん,真剣に考えてもらえませんか?