バッテリーもちは永遠の課題
スマートフォンの「バッテリーもち」はいつになっても永遠の課題ですね。
各メーカーが,「大型バッテリーの搭載」「省電力パネル「CPUの省電力化」等,様々なアイデアでその解決策をたぐり寄せようとしているのが現状です。
そんな中,Appleが新たな省電力パネル技術を今後のiPhoneに搭載するという記事が来ていました。
LTPS+IGZO=LTPO
記事の中身は素人からするとちんぷんかんぷんな言葉が踊っています。
言葉レベルで整理すると,
「これまでのLTPSというパネル技術から新しいLTPOという技術に変えていく」
ということ。
LTPOは,LTPSに比べて5〜15%省電力となるため,自ずとバッテリーもちがよくなるという寸法のようです。
上のような見づらい図もあったのですが,よく分かりません。
しかし,この図の中に「IGZO」という言葉が…。
そう,シャープが開発した省電力パネルですよね。
ちょっと興味が湧いたのでLTPOについて調べてみると,以下のような記事を見つけました。
この記事自体は2015年と,かなり以前のもの。
記事の中に,「Appleは2017〜19の間に有機ELiPhoneを発表する」という文言があり,思わず「ビンゴ!」と叫んでしまいたくなりました。
そして,後半部分に以下のような内容が記されています。
有機ELのバックプレーンとなるLTPSは,LTPS液晶とは設計が異なる。電圧駆動である液晶に対し,有機ELは電流駆動であるため,バックプレーン用は配線が太くなりがちで,解像度を上げにくいとされる。LTPOとは,LTPSと酸化物TFTであるIGZOを融合した技術で,互いの弱点を克服できると期待されており,アップルがすでに特許を出願済みともいわれている。
つまり,これまでの有機EL技術とIGZO技術とを融合させることで,「高解像度を保障しつつ,省電力化を図る」ことのできる「LTPOパネル」を開発したということになります。
そろそろバッテリーのブレイクスルーが必要
これまでの経緯を知ると,ほんの10%省電力化を図るために,涙ぐましい努力が長年にわたって続けられていることに驚きを感じます。
それだけこの「省電力化」という課題が難しいということなのでしょう。
しかし,さすがに「リチウムイオンバッテリー」の限界が叫ばれてから時間がかかりすぎています。
そう,パネルやCPUなどの改良も,そろそろ限界なのです。
この状況の打破には,もはや大元の「バッテリー技術のブレイクスルー」しかありません。つまり,「リチウムイオンバッテリー」に取って代わる全く新しいバッテリーの誕生です。
恐らく様々な企業がこの問題にかなり以前から取り組んでいることでしょう。
しかし,なかなか本命が現れない…。
もし革命的なバッテリーが現れたら,スマホだけではなく,特に「電気自動車業界」にとっても「一大事」となることでしょう。
世の中が一気に変わる,正に歴史的な改革の起点となるのではないでしょうか?
はたして,いつ,だれが声を上げるのか?
なるべくなら,私が生きている打ちにその恩恵にあずかってみたいものですが…。