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東野圭吾「沈黙のパレード」・10/11発売〜ガリレオシリーズの最新刊〜

おっと,いきなりのガリレオシリーズ新刊

 油断しておりました。

 ここ最近は,池井戸潤さん,湊かなえさん,垣根涼介さん,碧野圭さんと,お気に入りの作家さんの新作ラッシュで,現在は垣根さんの「信長の原理」を読み途中。

 読書の面では相当「満たされている」状況ですので,「新刊探し」の気持ちが緩んでいたら,いきなり来ましたよ。東野圭吾さん。

 どうやら「ガリレオシリーズ」の最新刊のようです。 

沈黙のパレード

沈黙のパレード

 

 

今度の相手は街の人全員?

 新作の題名は「沈黙のパレード」。

 どんな内容なのかと,いつものようにAmazonを覗いてみると,以下のような説明が…。

 秋祭りのパレードで,ある殺人が起きる。容疑者は街の人々全て!  哀しき復讐者たちが,湯川や草薙,内海薫の前に立ちはだかる。

 

 「湯川」「草彅」「内海」という名前で,「ガリレオシリーズ」ということは分かりますがあまりにも短い紹介文で,内容の糸口さえつかめません。

 というわけで,出版元の「文藝春秋社」のHPを覗いてみると,上記の文章の上に,

「ガリレオ,再始動! 今度の相手は街の人たち全員だ」
という説明書きがされているのを見つけました。

 

 気になるのは,
「哀しき復讐者たち
「街の人全員
と,容疑者像を複数形としていること。

 

 複数の動機をもつ犯人達が,結託して被害者の殺人計画を練ったということか?

 しかも恐らく,その動機に至るまでの多様な経緯が,相当に混み合い,絡み合いながら「1つの殺人」に向かっていってしまうのでは…。

などと,勝手に妄想してしまっています。

 

待ってました,「長編ガリレオ」!

 「ガリレオシリーズ」といえば,短編を収録したものと,長編作とに二分されます。

 個人的には「長編作」が断然好みです。
 東野さんの作品の中でも,「新参者シリーズ」と並んでの力作揃いだからです。

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 ガリレオシリーズの長編作といえば,
「容疑者Xの献身」
「聖女の救済」
「真夏の方程式」
ですね。思ったよりも発刊されていない印象です。

 しかし,そのインパクトは大なのではないでしょうか?

 

 「容疑者Xの献身」は直木賞を受賞,映画化もされました。冴えない天才数学者が,心を焦がす隣人のシングルマザーとその娘を守るために天才的なトリックを仕掛けました。

 

 「聖女の救済」は,離婚間近の妻が奇想天外な方法で夫に服毒させ,それを湯川が解明していきました。ドラマ版の中で,天海祐希さんがこの妻を演じました。

 

 「真夏の方程式」も映画化されましたね。旅館「緑岩荘」の親子の哀しい秘密から生まれた殺人事件を長編の中では最も科学的な論法で解決しました。

 

 ちなみに個人的には,「聖女の救済」が一番好みだったりします。女性の根深い心情や,服毒にたどり着くまでのなんともやるせないトリックが,作品を単なる「推理小説」を超えるものにするのに役立っていると考えるからです。

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 印象としては,「短編」はより科学的なトリックを前面に押し出し,「長編」はより人間くささを押し出した「本格推理もの」となっているように感じます。

 だとすれば,今回の「沈黙のパレード」も,「犯人達はなぜ殺人を犯さなければならなかったのか…」という心情面を深く描いた大作になりそうな予感!

 早く読みたい! 

 

★追記★

読了しました。 

 

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

 
聖女の救済 (文春文庫)

聖女の救済 (文春文庫)

 
真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式 (文春文庫)

 
沈黙のパレード

沈黙のパレード

 

 

 

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