チップに関しては「iPhone無双」状態が続きそう
以前から,最近のiPhoneは,Aチップの高性能化が続き,Android勢を軽く凌駕してしまっているという内容の記事を紹介してきました。
そして,とどめを刺すかのように,A12独走を予感させる記事が来ています。
最新Galaxyの性能が…
Aチップの優秀性はもちろん分かっていたわけですが,逆にAndroid勢が心配になって生きたのが,上記GalaxyNote9のベンチマーク記事ですね。
この記事内で紹介した結果がこちら。
新モデルのNote9が,1年前の機種となるiPhoneXに全く届かないという現実…。
私にはかなりの衝撃でした。
更に上記の今回紹介する記事内には,
「Android勢が7nmプロセスのチップ製造を延期している,あるいは撤退している」
という文言もあります。
高精細なチップを作るには,膨大な設備投資が必要とのこと。
コストパフォーマンスを考えたときに,
「実用上は何の問題のない現状のチップをあえて搭載させる」
という方針に舵を切ったような書き方となっています。
なるほど,「性能面」に関しては「白旗」ということなんですね。
果たして「高性能化」は正義か?
もちろんiPhoneが性能的に「ダントツトップ」という事実自体は大変うれしいのですが,ユーザーとして心配になるのは,果たしてそれだけでいいのか…ということ。
確かに高性能なiPhoneですが,近年はその「高級化」が進んでしまっています。10万超えの端末が「標準」というのは,どう考えても高すぎ…。
Android勢は,今後「中価格帯」等の普及帯に主力を移行するという説もありますので,もはやメーカーとしての根本的な考え方に関わってくる部分になってしまっていますね。
「価格を抑えたほどほどの高性能機種」か,それとも「あくまでも最強を目指すバリバリのハイパフォーマンス機」か…?
私,iPhoneって,こんなにえげつないくらいのパフォーマンスを追い求めるような機種でもないような気がするのですが,いかがですか?
ここまで差を付けるよりだったら,パフォーマンス以上に「OSの素晴らしさ」「MacやiPadとの連携」等を前面に出した「使い勝手を極める」機種であって欲しいような気もします。
その分価格を下げ,より多くのユーザーに手に取ってもらう戦略もありなのかな…と。
「中・長期的」に見て,アップル戦略はあたるのか?
問題は短期的な視点ではなく,「中・長期的」な視点だと考えます。
アジア等の低価格帯機種が売れている地域でのシェア拡大が求められているAppleとすれば,このままでいいのか?
また,現状では「低価格帯」=「旧機種」というラインナップになっている戦略を,今後もつづけていくのか?
難しいですね。
性能面では十分でも,Appleの「安いが古い」という現状はやはりあまりいい思いはしません。
Android勢のように,「新機種で価格差を付けた多機種展開を図る」という考え方には無理があるのでしょうか?