「性能」ではダントツのiPhoneXS
これまでに本ブログでは,iPhoneXSに搭載されるプロセッサ「A12Bionic」について様々な情報を記事にしてきました。
まとめると,
①「シングル」「マルチ」の面での伸びは,これまでのAチップのそれと比べると鈍った感はあるが,それでもAndroid勢を凌駕していることに変わりない。
②GalaxyNote9は,最新モデルであっても昨年度のiPhoneXに届かないベンチ。
③A12Bionicは,グラフィックス性能の他,ニューラルエンジンという画像・映像に特化した部分が飛躍的に進化している。
ということでしょうか。
今年に関しては「単純なスコア競争」ではない部分で伸ばしてきたということなのでしょう。まあ,それでもAndroid勢は全く追いつけていないようですが。
そしてそのことを証明するデータが発表されました。
やっぱり無双状態
やっぱりダントツの「無双状態」なのですね。
まずは従来の比較規準として最も重要視されているマルチコアベンチ。
iPhoneXからの伸びは鈍化していますが,それにしてもAndroid勢が伸びてくる様子もありません。
そして動画エンコード性能。
もはや違いすぎて,「同じスマートホン」とは思えません。2分違うってどういうこと?
しかし,Android勢がリードしたのがグラフィックス性能。
んっ? 今回のA12Bionicでは,グラフィックス性能も50%程度伸びたということでしたが?
この部分についての明確な知識があるわけではないのですが,ARのような分野においても劣る部分はないと踏んでいただけにちょっと意外です。
高価なだけある?
これだけのダントツな性能を有しているほかに,ニューラルエンジンでの画像への新たなアプローチをおこなったり,有機ELディスプレイを搭載したりと,他を寄せ付けない進化ぶりを証明したiPhoneXS。
その高額ぶりが揶揄されているiPhoneXSですが,
「これだけの高性能ですから!」
とApple側が主張する根拠にはなるのかもしれません。
まあそれにしても昨今の高額ぶりは異常だと思いますが…。
もちろん今後のiPhoneの行方にも興味がありますが,逆にAndroid勢はどのように舵を切ろうとしているのかにも興味が湧いてきます。
特にGalaxy有するSamsung。
このままAppleの快進撃を指をくわえてみているのか,それとも高価格帯の端末を諦め,低・中価格帯へとその販売の中心を転換させていくのか?
円熟の域に達しているスマートホンですし,iPhoneほどの高性能がなくても大概のことがノンストレスでできる状態にもあります。
さて,「戦略的」に生き残るのはどのメーカーなのか?
中華スマホ勢の台頭とも相まって,興味が尽きないところです。