錯綜するiPhoneXS,A12Bionicの評価
Appleは,A12Bionicの性能について,
「A11Bionicよりも15%向上」
と述べました。
これまでのAチップの性能アップ傾向から考えると,
「えっ? そんなもんなの?」
と,一旦は誰しもが耳を疑ったはずです。
これまではチップが一世代進むにつれて2〜3割の性能アップが当たり前だったのですから。
しかし,今回のアップデートに関しては,画像・映像処理をつかさどる「ニューラルエンジン」の性能向上に主眼を置いたということを知り,多くの方々が納得したのではないでしょうか?
iPhoneXSのカメラ性能,ポートレートモードの魔法を見せつけられたら,誰しもが息をのんだはずです。
しかし,ここにきて,そんなA12Bionicの性能について,
「Appleの公言した15%というのは非常に控えめな数値なのではないか…。」
という記事が続いています。
本当のところはどうなんでしょうね?
A12Bionicは,公表値以上の実力なのか?
前述の記事内では,Webブラウザベースのベンチマーク結果として,以下のようなグラウを掲載しています。
また,レボートによっては,
「多くの作業で40%程度の性能向上が見られ、特殊な状況ではそれ以上の改善が確認される。」
ということを報告しているものもあるとのこと。
今回のA12Bionicでは,GPUとニューラルエンジンによる画像処理の面での大幅な性能向上が謳われています。
だとすれば,必ずしもこれまでのタイプのベンチマーク値が,そのままデバイスのパフォーマンスを表せなくなってきているということかしれません。
近いうちに,デバイスの総合的なパフォーマンスを計測する,何らかの新たな指標が登場してもおかしくありませんね。
さらに,HUAWEIが10/16に発表するMate20系に搭載されるKirin980は,A12Bionicに迫る性能をもっているという情報もあり,これ情報の真偽と同時に,Android勢とのつばぜり合いも楽しみです。
バッテリーについてはどうなのよ?
iPhoneXSの「バッテリーもち」については,それこそ各種情報が錯綜しているようです。
Apple公称では,iPhoneXと比較して「30分増」。
しかし,iPhoneXよりももたないという情報もあれば,もちがいいという情報も…。
今回の情報は,「もつ!」という方でしたね。
なんでも,A11プロセッサーを採用したiPhone Xで9時間56分までバッテリーもったテストにおいて,A12プロセッサーが採用されたiPhone XSでは11時間11分までもったとのこと。
これらの「結果」の違いが一体どこから生まれるものなのか,そして,真実はどこにあるのか…?
iPhoneXを使用した経験が無い私としては非常に気になるところです。