iPhoneXSの買い控えの後にあるもの
今年のiPhoneXSの予約開始日には,いつもと違って閑散とした空気が漂い,個人的には史上最速で予約を完了しました。
実際,AppleStoreでは,2日後になっても在庫が捌ききれなかった機種も複数存在しました。
その大きな理由として挙げられているのが「iPhoneXR」です。
あまりに高価格になりすぎたiPhoneXS系を敬遠し,ディスプレイやカメラ部分は異なる者の,基本性能には変わりがないiPhoneXRを狙っている層がかなり存在する,という見立てのようですね。
そして「その勢いはしばらくの間止まらないのではないか?」という予想もあるようです。
しかしここに来て,
「万が一iPhoneXRが予想どおりに売れなかったら…」
という懸念が噂されるようになって来ているようです。
さてさて,どちらの見方が正しいのか?
ライバル達が強力な「刺客」を送り込んでいるだけに,非常に気になるところです。
なぜ「不安視」の声が上がるのか?
まずは「爆売れ説」の根拠を見てみると,まず大きいのが「液晶の歩止まり問題」の解決です。
そもそもiPhoneXRが,XSと同時のスタートを切れなかった理由がこの「液晶の歩止まり」に問題を抱えていたからです。
有機ELのように「曲げる」ことができない液晶の画面を「ベゼルレス化」することが非常に難しかったようですが,どうやらここはクリアできたようですね。
他にも,性能自体はiPhoneXSと変わらないということも当然支持させる理由なってくることでしょう。
逆に,「不安視」する側の明確な理由は記されていません。
前述の記事で書かれているのは,
「iPhoneXSが売れていないため,市場がiPhoneXR頼みになっている」
ということを懸念した内容のものです。
「あまりに期待が膨らんだiPhoneXRが,思ったより売れなければ」,Appleのみならず,各種サプライヤーに大きな衝撃を与えるというものですね。
つまりは,形のない「亡霊」の陰におびえている…といったところでしょうか?
これ,全てがうまく運んでいるのであれば,このような声さえ上がらないはずですので,書かれていない漠然とした不安材料を,多くの方がもっているということなのではないでしょうか?
その不安材料とは…?
その「不安材料」について自分なりに考えてみました。
①「廉価版」ではなくなった価格
これが最大要因だと考えます。
最低容量の64Gでさえ,auとdocomoで「税込みほぼ10万円」。
SoftBankに至っては軽々の10万円超え…。
「どこが廉価版じゃい!」
と誰しもが叫びたくなる価格設定に驚いた方も多いのでは?
そもそも当初は7〜8万円程度という触れ込みでしたので,やはり「10万超え」という価格設定は,実質的にも精神的にも警戒されているのではないでしょうか?
この値段であれば正に「フラッグシップ機種」と同等の価格であり,
「だったらiPhoneXSを買った方が高級感もあるし,有機ELだし…。」
と戸惑ってるケースも多いものと想像されます。
このままでは,iPhoneXS同様に「iPhone離れ」を促進させてしまう可能性すらあるかもしれません。
②魅力的なAndroid機の出現
今秋は,Android勢の中に非常に魅力的な機種が多いような印象を受けます。
特にGoogleのPixel3,Huawei Mate Pro20などは,今年度の注目である「カメラ」に冠してiPhoneを超える性能を持っている部分もあることで,気になっている方々も多いはずですね。
Pixel3は正にiPhoneXRとガチンコの価格,そしてHuawei Mate Pro20はiPhoneXSと競合する価格。
ソフト処理でカメラ性能を上げようとするGoogle,そして多眼式の雄であり描写性能ではダントツとなるであろうMate Pro20。
特段Appleデバイスにこだわらないユーザーであれば,iPhoneからの乗り換えを考えたくなるかもしれません。
これ,万が一iPhoneXRが苦戦したとなると,今年度の「価格設定」を間違えた,ということになるでしょう。
iPhoneXSの価格が発表されたときにも,Appleの強気な態度が驚きをもって報じられました。私を含め,製品レベルではAppleに好印象をもっている者にしても,こと「価格」に冠しては危機感をもっています。
さて,「高級廉価版iPhone」は爆売れするのか?
答えはもうすぐ出ますね!