「more」の続きを考える
10/30のApple新製品発表イベントを考える第2弾。
前回は,本命視される「iPadPro」「廉価版MacBook」について書かせていただきましたが,今回はそれ以外のデバイスについて考えていきたいと思います。
ApplePencilの変化は市場を左右する
発表が確実視されるiPadProですが,そもそもタブレット市場は縮小の一途を辿っています。
iPadにしても,普及帯iPadの価格改定とApplePencil対応という措置で若干売上を伸ばしたにせよ,今後の大幅な市場拡大は望めないという見方が大半です。
スマホの画面が拡大し,iPadの大画面を必要としないケースも増えてきているでしょうし,MacでできることがそのままiPadでできるとは限らないために,「中途半端」な位置づけと見られているのでしょう。
しかし私は,アップル製デバイスはそれぞれに明確な「役割分担」がなされており,「中途半端」ということは当てはまらないと考えています。その考え方は以前にも記事にしました。
私からすると,iPadは「Viewer」です。
動画を観るのに,これ以上のデバイスはありません。特にTverのような配信サイトの動画を観る際,Macの27インチ画面では画質のアラが目立ってしまいます。一応1080p配信のようなのですが,AmazonPrimeVideoやBlu-rayの画質から比べると全画面表示に耐えうるものではありません。
しかし,iPadで観ると,実にパリッと鑑賞できるのです。
もちろん画面サイズが小さいということもあるのでしょうが,iPadとiMacの液晶の再現性が異なるのだと思います。…違っていたら済みません。
また,最近のiOSは,iPad優先の操作性を構築している部分もあり,タブレット市場が冷え込む中,Apple事態がiPadへ情熱を注ぎ続けていることには好感がもてます。
その中でも,ApplePencilの登場は追い風となっていますよね。
「違和感なく」様々な用途でかき込みができるという絶対的なメリットは,今後のアプリの対応自体で更にクローズアップされていくことになるでしょう。
ここに来て巨人「Adobe」も,フルバージョンのPhotoshopの発表を決めました。
そこで,です。
上記の記事にも書きましたが,今回噂されているApplePencilのリニューアルが,単なるペアリングの改善等にとどまらず,「操作方法」や「かき味」などの入力に関する根本的な事柄にまで及び,何らかのブレークスルーをもたらすようであれば,iPadの大躍進もあり得るのではないかと考えます。
誰しもが単なる「Viewer」にとどまらず,イラスト,メモ書き,写真・動画編集等の様々な分野で「ApplePencilがあると快適」と感じることができるかどうかが鍵になるでしょう。
「iPadでは,ApplePencilの使用がデフォルト」
だと思わせるような何かが提案されれば…。
今回の改訂ではそこまでの「何か」は厳しいかもしれませんが…。
iMac,MacMiniの改訂はあるか?
MacMiniに関してはも,「Pro仕様」というそもそもコンセプトがズレまくっている噂が以前から流れています。
これ,どうなんでしょうね?
やはり「Mini」と「Pro」とでは,考え方自体が異なると思うのですが。
中途半端な価格の「MacMini Pro」を購入するくらいなら,絶対iMacの方がコスパに優れていると思われます。こと「Mini」に関しては,「値付け」が重要な要因になると考えが得るのですが…。
iMacに関しては,噂がこれまで上っていなかったという懸念はありますが,時期的には改訂があっても不自然ではありませんね。
大幅な改訂ではなく,CPUの載せ替え程度の通常改訂であれば,サイレントで行われてもおかしくないくらいですので,「There’s more in the making」の「球数のひとつ」としてカウントされる可能性は十分あるのではないでしょうか?
現行iMacを8月に購入したばかりの私としてはほんの少し残念な気持ちはありますが,それらを考えた上での納得の購入でしたので,気になることはありません。
いずれにせよ,iPhoneXRの狂騒曲が終わるとすぐに新デバイス祭り。
Appleファンにとっては魅力いっぱいの秋になっています。