ありえない…22日でも発売日に入手可!
iPhoneXSの初期動向で,「売上不振」を露呈したApple。
業界ではiPhoneXRの「爆売れ」を想定していた向きもありましたが,なんとiPhoneXS以上の「不振ぶり」です。
「ブラックモデル」でいえば,22日の20時の段階で「全ての容量で当日入手可」となっており,
「これ,本当に新型iPhoneの予約ページか?」
と疑いたくなるような状況です。
本ブログでは以前に,
「iPhoneXRは予想どおりに大人気になると思われるが,期待が大きいだけにもし売上が伸びなかった…と心配する声もある。」
という内容の記事を紹介しました。
そして今,その「心配」が現実のものになろうとしているような気がしてなりません。
有名アナリストも「驚く」不信ぶり
この記事の中では,アップル関連情報に詳しいLoup Venturesのアナリスト,ジーン・ミュンスターが,iPhone XRが歴代のiPhoneの新モデルのなかで初めて発売後の数時間で売り切れにならなかったことに「驚いた」と述べていることを紹介しています。
そう,これは「歴史的な販売不信」なのです。
iPhoneXS発表前,そのあまりの高価格ぶりに,販売上の本命は「iPhoneXR」であり,新型iPhoneの売上の半分以上を占めるのではないかという情報が乱れ飛んでいました。
つまりは,Apple側も,Appleの周辺も,「iPhoneXRの良好な売上」を前提にここまで話を進めてきたような感を受けるのです。
更に上記の記事で気になるのは,
「アップルがXRの需要が当初の予想を上回ると判断し,大幅に増産を決定した」
という記述があることです。
もしこの情報が正確であり,しかもiPhoneXRの売上が低迷することになれば,それは即Appleの営業不振に繋がることになるでしょう。
「iPhone5c」の二の舞はあるか?
iPhoneXR不信ですぐに頭をかすめるのが,iPhone5cの投げ売りです。
あまりの販売不振のため,発売後数ヶ月で端末本体からの大幅な割引を伴って投げ売りされることとなった5c。
奇しくも,iPhoneXRと同じく「これまでにないカラー展開」を売りにしたモデルでした。
しかし,iPhone5cと今回のiPhoneXRとでは事情が異なります。
先の5cはあくまでも「iPhone5s」という本命があっての脇役的位置付け。
しかし今回のiPhoneXRは,正に「ド本命」です。Appleからすれば,否が応でも売らなくてはならない端末なのです。
これ,万が一にも早々に値崩れするようであれば,iPhoneXS系のユーザーからは多くの不満が噴出することでしょう。
さて,実際の売上はどうなるのか。
そしてAppleの収支に,本年度のiPhoneはどのように影響してくるのか?
11月に発表される四半期決算には,iPhoneXRの売上は計上されないかもしれませが,iPhoneXS系もあまり売れていないとなると,なかなか厳しいものになっていくことでしょう。