気になるiPhoneXSとPixel3のカメラ性能
「カメラ戦争」
の状況を呈している今年のスマホ前線。
iPhoneXSのカメラ性能が大幅に向上したものの,GoogleのPixel3も負けじとカメラ性能をアピール。そしてLEICAレンズを搭載した本命のHuawe imate Pro20も登場と,話題には事欠かない状況です。
iPhoneXSユーザーの私からすれば,Googleの発表会で提示された「暗所性能の違い」を示した画像は結構ショッキングでした。
実際の違いはどうなのか?と考えていたところに,早速のレビュー記事を発見。一体どのようになっているのでしょうか?
甲乙付けがたい両カメラ
そもそもこの両機種,カメラに対する考え方が全く異なることは以前にも話題にしました。
iPhoneは標準,望遠という多眼レンズを搭載した「レンズ主眼型」。
しかし,ニューラルエンジンによりソフト処理も念頭に置いており,iPhoneXRでは単眼でソフト処理をメインとしていますので,「レンズとソフト処理」の両方を念頭に置いた「中庸型」ともいえるかもしれません。
対してGoogleは完全な「ソフト処理型」。
レンズは単眼ですが,ポートレートモードのぼけ処理なども自由自在に行えます。また,撮影気にピントが合焦してる位置を思い通りに変えることのできる機能も搭載しているとのこと。「ソフト処理」のなせる技です。
アプローチの仕方が異なる2機種だけに,比較そのものがおもしろいですよね。
さて,記事の結論とすれば,「どちらのカメラも素晴らしく,好みで選んでいいレベル」というなんとも落ち着かない結果となっています。
この記事を真に受けるとすれば,Googleの発表会で紹介された暗所性能の違いを表現する画像は,このような場合もあるという「極端な例」を提示したものということになります。
反対に,Pixel3の暗所性能に関して,確かに明るく鮮やかに移る傾向があるものの,ノイズが乗ることも多かったとのこと。ここら辺は一長一短ですね。
私のように「画像はレタッチでどうにかなる」と考えている者にとっては,最初からノイズが乗った画像になるよりだったら,無理に処理されていない画像が欲しいところです。
ポートレートのぼけ処理はPixel3
しかし痛いのは,ポートレートモードのぼけ処理に関しては,Pixel3に軍配が上がるという部分です。
この部分だけはどうしても「ソフト処理」によるものですので,編集等でどうにかなるものではありません。
特にメインの被写体と背景との境界線の描き方においては,iPhoneXSのポートレートモードでは絶対的な壁があることは事実です。
iPhoneXSにとっても,リニューアルしたニューラルエンジンを売りにしていた分,痛手ではありますね。ここまで差があるとなると。
今後のiOSのアップデートでどうにかできるようであればいいのですが,ニューラルエンジンそのものの問題だとすれば難しいでしょう。
総合的に考えると,日常での「使い勝手」という部分では,どうやらPixel3の方が良さそうな気がします。
Appleには,今後の改定に生かし,是非「iPhoneのカメラが最高」という機種をつくっていただきたい。
期待しています。