iPhoneXRの「Haptic Touch」は未完成品
iPhoneXRを褒め称えるレビューが多い中,先日は,iPhoneXSとiPhoneXRとの「ポートレートモード」の意味合いについて考えました。
今回も,両機種の相違点から,今年度のiPhoneについて考えていきたいと思います。
さて,今回のiPhoneXRでは,これまでの3DTouch機能がなくなり,「Haptic Touch」へと置き換えられました。
本ブログでは,このHaptic Touch機能が今後のiPhoneの標準となるかもしれないという情報を取り上げ,ある意味で疑問を呈してきました。
これまでの3DTouchは,
「そんなの使わないから,無くなってもいいよ!」
というものの一つだったかもしれません。
でも個人的には結構重宝していたんですよね。
電話アプリで「よく使う項目」をポップアップさせたり,写真を直感的に確認したり…。
また,これまでiPhone7のディスプレイ上にアシスティブタッチのボタンを置いて,「ホーム画面に戻る」「スリープ」機能として活用してきました。
iPhoneXSに機種変した今も使い続けています。
「ホーム画面に戻る」に関しては,「下からスワイプ」と甲乙付けがたい機能性ですが,親指を画面下までもっていくことが手間で,未だにアシスティブタッチボタンを使用する方が多いです。
これが「スリープ」になると,ほぼアシスティブタッチですね。握り直して親指を電源ボタンに持っていってスリープさせようとは思いません。
この「スリープ」の際には,アシスティブタッチを深く押し込むという3DTouch機能を活用します。これができなくなると本当に困るのです。
「Haptic Touch」のレビュー記事を見かけました。記事内では「悪くない」としていますが,果たしてその実態はどうなっているのでしょうか?
やはりHaptic Touchは「機能限定版」
昨日も紹介させていただいた「Appleが大好きなんだよ」さんの動画。
この中に「Haptic Touch」に関する内容も含まれておりました。
お待たせしました後編!iPhone XR実機自腹レビュー・カメラをX/XS Maxと比較/Haptic TouchやLINE/持ちやすさ<訂正版>
最も気になっていたのが,「Haptic Touch」が,一体どの程度「3DTouch」の機能をカバーできているのか…という点です。
上掲の動画を観る限り,やはりその機能は「限定的」といわざるを得ません。
やはり致命的なのは,深く押し込んだ際の機能に対応仕切れていないということ。
純正アプリの中には,「Haptic Touch」でも「長押し」することでこれまでの機能が有効になる場合もあるようですが,多くのアプリでは長押ししても「アプリ削除」の動作に移行してしまうようです。
これではだめなんですよ。
もし「Haptic Touch」へ本格的に移行したいのであれば,Appleはこれまでの「3DTouch」の機能を補填しなくてはなりません。
また,それ以前に,なぜ「不完全なままで」Haptic Touchを発表しなくてはならなかったのでしょうか?
そこまでしてXRの価格をどうしても下げたかったのか?
どうしても解せません。
来年度の「Haptic Touch」が勝負!
来年度のiPhoneは,周期的に大きな変革のモデルにあたる年。
もしかすると,全面的に「3DTouch」が廃止され,「Haptic Touch」へと移行されることになるかもしれません。
だとすれば,今年度の「宿題」をしっかりと解決し,「フル機能」の「Haptic Touch」を搭載することが要求されます。
さらに,機能の削減で浮くであろうコストを,価格面に反映させていただきたい。僅かばかりではありましょうが,価格面でもユーザーに寄り添おうとしている姿勢を,Appleは見せていく必要があると考えます。
ただでさえどんどん高騰していく端末価格に,うんざりしている人が増えていますので…。
もちろん私もそのうちの1人ですが…。
★追記★