Appleが進む「高級ブランド」への道
衝撃でしたね。
iPadPro。全て持って行かれた感じです。
まず第一にその基本性能。
7CoreGPU,8CoreCPU+NEURALEngine。A12XBionicは,もはや一般的な用途ではなく,より専門的な分野を見据えています。
「iPhoneXS同様,基本性能だけは絶対に負けない!」
というAppleの意地のようなものが感じられるほどのパワーです。
そしてその価格。
「この性能にしたら,思ったより安いくらい…。」
という声もありますが,もはや以前のiPadのように気軽に買い換えることのできる金額ではなくなりました。
Appleが与える「Pro」の称号の意味合いを考えたとき,今後Appleがどのように進もうとしているのかがはっきり見えてきたような気がしました。
そう,さらなる「高級ブランド」への道です。
「おいそれとは買えない」iPad
今回の新iPadProは,「おいそれとは買えない」iPadとなりました。
価格的にも,性能的にも,そしてイメージ的にも…。
現在でも「iPadAir2」を使用している私は,最近常にiPadの買い換え時期,買い換え機種について考えるようになりました。
「主な使い方がViewerという自分の用途であれば,無印で十分。」
「それだったら,来年の新型無印でいいかな?」
「でも,新型iPadProを購入してとことん長く使うという手もあるな…。」
などと得意の妄想を繰り広げるわけです。
しかし,今回のiPadProの内容を見たとき,私は,
「自分は買うべき人間ではない…。」
と感じてしまったのです。
その理由は…。
頭の中に,「iMac Pro」をイメージしてしまったのです。
あらん限りの性能を詰め込んだiMac Proは,性能的に値段的にも,私のような一般庶民には手の届かない,いや,手を出してはいけないと考えさせてしまうような存在になってしまいました。
実際,通常のiMacを今夏に購入した私は,実に充実したMacライフを送っていますし,iMac Proを購入しなかった(もちろん「できなかった」が正解ですが)ことについて,残念だとか,悔しいだとか思ったことは露程もありません
もちろん価格的にも購入できないのですが,それ以前に「それほどのパワーを必要とした使い方を全くしていない」からです。
これ,iPadに関しても,全く同じ印象をもっています。
「自分の使い方ではiPadProは必要ない。」
と結論で,私の心は落ち着きました。
Appleの高級化路線がどうしても気になる…
これまでもフラッグシップには贅沢な投資を行ってきたAppleですが,ここ最近はその系高が顕著です。
iPhoneXS系や,廉価版と言われたiPhoneXRの値付けをみても,今回のiPadProにしても…。
iPhoneについてはちょっと性格が異なると考えますが,Mac(特にiMac)と今回のiPadProに関しては,Appleに,
「しっかり吟味して選択しなさいよ!」
と宿題を出されたような思いです。
同時に気になるのが,次第に,しかし着実に進むAppleの高級化路線です。
今後の中華勢の台頭に合わせ,
「数ではなく利益率を取る」
という考え方に移行しつつあるようで,嫌な予感がするのです。
むやみに価格を上げることだとだけは避けて欲しい…。
無印iPadのように,思い切った廉価製品も出して欲しい。
新型MacBookAirが,以前の噂どおりには価格が下がりきらなかった件からも,心の中のモヤモヤが晴れることはありません。
iPad,私の選択!
来年中にはさすがに新しいiPadを購入しようと考えている私。
方向性がはっきりと見えてきました。
・高度なグラフィック処理をやるわけではない私とすれば,新型iPadProはいらない。
・来年春に登場するであろう,新型無印iPadが第一候補。
→筐体が,iPadPro10.5インチのようにならないかなあ…
→第2世代ApplePencilに対応しないかなあ…→ペアリング・充電方法は新型iPadProを踏襲して欲しいなあ…
・もし筐体が9.7インチのままだったら,iPadPro10.5インチの整備品を狙う手も…。
しかし…
「買わない」と決めている私でさえ心ときめく,iPadProの発表でした。
これだからAppleファンはやめられない!