新型MacBookAirの中途半端感たるや…
先日のAppleの発表会は非常に盛り上がりましたね。
iPhone以外にも本気で目を向けようとしているAppleの姿勢に安堵しました。
明らかに主役はiPadProでした。その圧倒的な性能には,本当に驚かされました。
しかし,反面…。
発表会で一番初めに紹介された新型MacBookAirはといえば…。
中途半端感丸出しです。
「価格と性能のバランス」において。
この時期に,この価格で,この性能では…
まずは気になる性能を見てみましょう。早速ベンチマークが出ていますね。
ちなみに,私の所有している「MacBookPro2016late」のベンチマークがこちら。
同等か,若干上というところでしょうか。しかし,体感的な差はほぼありません。
これ,微妙じゃないですか?
なにせ,2018年モデルのMacBookProは,QuadCore化させた第8世代のCPUを採用することで,これまでのMac史上最大ともいうべき性能向上を図りました。
特にマルチコアに関する伸びが本当にすごかった!
ですから,今回の廉価版MacBook(発表されるまでは,MacBook説の方が根強かったですよね)には,それなりの性能も期待していたわけです。
それが開けてみたら思うようには性能が伸びず…。
その裏には,次の2点の大きな不満があります。
①なぜ「Amber Lake」なの?
まずはCPU。
今回搭載されたものは「Amber Lake」と呼ばれる「DualCore」バージョンです。あえて4Coreではなく,2Coreの方を載せてきた…。
なぜでしょうねえ。
せっかくMacBookProで,型破りな性能向上を図り,
「Macも性能面で期待できる!」
という高評価を得たばかりなのに…。
バッテリーのもちを優先したのでしょうか? それとも価格面?
②これって「廉価」といえる?
これだけの中途半端な性能で,「廉価版」を期待された今年度のモデルなのに,価格はMacBook級。
結局,
「Appleはお高い!」
という定評を覆すほどの魅力ある価格設定にはできませんでした。
一時期は「10万円を大きく切る」という情報が殆どでしたので期待してはいましたが,個人的には「大きく切る」ということに関しては以前から懐疑的でした。
「99,800円という線で出してくれれば…」
と考えていたのですが,どうも難しかったようです。
一般的には,エントリークラスで15万弱という価格設定は,共感が得られないですよね。メモリもSSD容量も最低限のままですし…。
この「性能」と「価格」のバランスの悪さが,どうもすっきりしない,というか「たがを外された」ような感覚に陥る原因なのです。
問題は「MacBook」との棲み分け!
さらに,このアンバランスが基で発生するのが,
「AirとMacBookとの棲み分け」
の問題です。
MacBookの価格,構成がこちら。
もう,本当に微妙なわけです。「Air」と比べたときに…。
薄さ,軽さを売りにするMacBookですが,今回のAirもアピールポイントは全く同じところでした。なぜこのような戦略に打って出たのか,素人の私でさえ首をひねりたくなります。
余程のこだわりがなければ,これからは「Air」を選択するのではないでしょうか?
最新アーキテクチャで製造され,ポートも増加,キーボードも第3世代。バッテリーのもちも良好。
MacBookの立つ瀬がありません!
こうなったからには,MacBookのてこ入れが早急に必要になるはずです。
来年の春までには新型のMacBookの提案がなければいけませんよ,これ。
売りのポイントはどうなるでしょうか?
考えられるのは,
・QuadCoreCPU化して,Airよりも高性能化。価格は据え置き。
・Air同様のDualCoreで,価格をAirより下げる。
いずれにせよ,MacBook利用の際のメリットをしっかりと伝えるような改訂にしないと,MacBookが売れないばかりか,Appleの低価格ノート全体の混迷に繋がりそうな気がしてきます。
個人的には,やはり「安いMac」が裾野を広げると考えますので,「低価格MacBook」を期待したい!
皆さんはどのようなMacBookを望みますか?