ここまでの「文鎮化騒動」って記憶にありますか?
Apple,やっちゃいました。
以前,新しい盤面などを加えるWatchOS5.1が近いことを本ブログでもお知らせし,その後まもなくAppleより発表がありました。
しかしこのときにリリースされたWatchOS5.1はとんでもない地雷だったようで,各方面から,アップデート時にAppleマークが表示された後,うんともすんとも言わなくなるという事例が多数報告されたようです。
そしていつの間にかAppleもこのリリースを一旦取り下げ,今日に至ります。
私はアップデートしないうちに凍結されたために,被害には遭いませんでしたが,動かなくなってしまった方々のお気持ちを考えると残念でなりません。
よく「文鎮化」といわれる,この動作不良問題。
以前は耳にした言葉でした。最近ではこの手の話題が伝わることがなく,
「さすがに数々のベータ版を通して実験しているわけで,そこまで致命的なものはもう出てこないのでは…」
と高をくくったりしていました。
実際最近では,多少の不具合があっても「致命的なもの」は皆無であり,それも次回のアップデートで改善されることが殆どだったからです。
それが今回は,いきなりの「文鎮化」。
これはダメです。日常で当たり前に使えてのデバイスですし,生活をよりよくするためのアップデートですので…。
それにしても,ここまで「文鎮化」が広がり,いきなりアップデートが凍結されたことって,今までにあったんですかね?
私自身はここまでのトラブルに見舞われたことはこれまでありませんでしたので,今回の騒動を,信じられない事態と捉えております。
う〜ん,その後の対応が最悪!
しかし…。
やらかしてしまったことは,やらかしてしまったということで,その後の対応が重要なはずですが,今回のAppleの対応には不信感しか残りません。
どういうことかというと…。
Appleが今回のトラブルに関して「サポート文書」を発表したという点です。以下がその文面。
???
何ですか,サポート文書って?
まずは謝罪じゃないですか?
また,気になるのが,「ごく一部」という言い訳がましい言葉を使用していることや,「アップデートそのものの停止を要求していない」ということ。
これ,例えばアップデートファイルはすでにダウンロード済みで,これからアップデート作業をする人向けの文面ですよね。配信そのものはすでにストップしていますので。
普通だったら,アップデートそのものを差し控えるように伝えるべき何じゃないでしょうか?
何ですか?
「動かなくなったらサポートにお問い合わせください。」
って。
嫌ですよ!
そんな面倒くさいこと!
一か八かやってみろってか?
Apple曰く「ごく一部」でも文鎮化する危険性がある中で,これはいけません。天下のAppleのとる対応ではないですよ。
久々に本当にがっかりしました。残念です。
誠意のある対応を! それが一流メーカーの責任です
今回の件からは,残念ながらAppleの誠意が感じられません。
それは,ユーザーの身になって考えていないという意味においてです。
Appleには,一刻も早い安全なWatchOS5.1の公開,謝罪,原因の説明を求めます。技術においても,有事の対応についても,信頼が全てベースです。
弁解ではなく,現実を見据えた誠意ある対応のみが,人の心を動かします。
それを理解してこその一流メーカー,いえ,超一流メーカーなのではないでしょうか?