UQ mobileの「欠点」が埋まりました!
iPhoneの高額化が顕著になり,ますます「契約の在り方」が問われている昨今の携帯事情。
大手キャリアは通信速度,安定性に不満はないが料金が高い。
格安SIMは,どうして通信速度に問題がある…。
そんな中で,本サイトでは,UQ mobileやY!mobileなどの,いわゆる「サブキャリア」に注目してきました。
SIMフリー機をAppleStoreから購入して…となると,一括購入が基本となるわけで,これだけ端末の価格が上昇すると,そのこと自体がまず厳しい!
となると,自然と大手キャリアでの契約に向かいがちなのですが,いざとなったら違約金を支払ってでも途中解約してSIMロック解除し,SIMフリー契約に乗り換えるという戦略もあるわけです。
こんなとき,auの「端末価格分離」システムは割り切りやすいですよね。
auとの契約は切れても,端末の分割支払いだけはそのまま継続。
つまり,auに端末料金の4年支払いをしながら,その気になれば通信契約だけを乗り換えることができるわけです。
まあ,なかなかそこまでの踏ん切りをする勇気が出ないわけですが…。
通信がある程度安定している,auのサブキャリア「UQ mobile」に関しては,Y!mobileとは違って一つの「穴」があることを以前もお伝えしました。
それは,iPhoneで「テザリング」ができないということでした。しかし,ついに,UQ mobile,また格安SIMのmineoにおいてもテザリングを解放したようです。
UQmobile、iPhone 8/8+/X/XS/XSMax/XRでのテザリングに対応 | iPod LOVE
mineoのauプランでもiPhone XRやiPhone XS、iPad Proなどのテザリングが可能に | iPod LOVE
UQ mobileの料金を考える
さあ,ここまで来ると後は「料金」の問題となりますね。
まずはUQ mobileについて考えてみましょう。
料金体系はこちら。
auでのiPhoneXS分割払いを継続しながら…ということを念頭に入れて考えてみます。
プランMを選択するとなると,1年間の割引期間を過ぎると「3,980円」。これに,現在auで分割支払いしているiPhoneXS・64GBの月ごとの料金「2,680円」が加わりますので,合計「6,874円(税込み)」となります。
AppleCareの料金を入れても8,000円を切ってきますね。テザリング料金もかかりませんので,結構魅力的ですね。
次回はAppleStoreで一括購入できるように準備しておいたことを考えると…。
iPhoneXS・64GB,税込み「112,824円」。
これを仮に24回で購入したと考えると,一月あたり「5,076円」。これにUQ mobileのMプランの料金を加算すると「9,374円」。
う〜ん,こちらは結構微妙な値段となります。
しかし,端末を売却できるわけですので,おそらく一月あたり「1,500円〜2,000円」程度は割り引いて考えることができるのではないでしょうか?
「1,500円」の割引と仮定すると,実質的な一月の支払額は「7,874円」。AppleCareを加えると「9,000円弱」となり,こちらもまずまず納得できる料金となります。
かなり悩みどころですね〜。
残る注目ポイントは大手キャリアの料金形態動向
これに加えて考えなければならないのは,先日も話題にした,「今後の大手キャリアの通信料値下げ動向」です。
上記のシミュレーションは,現在の料金を大前提にしたものですので,もし今後大手キャリアが料金を下げてくるとなると,UQ mobileのようなサブブランドの「旨み」が削がれてしまうことも考えられますね。
そうなると,サブブランドの通信料も同時に下げてくれるんでしょうか?
そうならないとサブブランド自体が立ちゆかなくなってしまいそう。
しかし,しかし,サブブランドの通信料が下がると,その下の料金体系をもつ「格安SIM勢」の経営に対して脅威を与えることになるのでは?
現状,大手キャリアと格安SIM勢との「中間」の値付けで成り立っているサブブランド。今後の立ち位置が相当難しそうです。やり過ぎると,また総務省から目を付けられそうですので…。
個人的には,来年の「大手キャリアの値付け」を見極めてから考えようかと思います。
それまでには,一括購入するだけのお金と,踏ん切りを付けるだけの決心とを用意しておけるかな?