Samsungが折りたたみディスプレイ「Infinity Flex」を発表
実際の発表1番手は中華スマホにぶんどられましたが…。
Samsungがついに「折りたたみスマホ」のディスプレイについて発表しました。
実機は,恐らく来年度の投入となるのでしょうが,皆さんはこのディスプレイについて,どのようなお考えをもっているでしょうか?
そんなに「大画面」が必要でしょうか?
私は,そもそもこのSamsungのイメージするものとは異なる理想を,「折りたたみスマホ」にもっています。
その大前提として,現在のスマホの形態を考えたときに,その最大の弱点は,
「大画面のディスプレイが剥き出しになっていること」
だと,これまでも繰り返し述べてきました。
5インチを超える画面が,何の保護材やカバーもなしに使われる前提で販売されているのです。当然落とせば画面が割れますので,別途保護ガラスやカバーを購入することで対応します。
また,ユーザーが次第に「画面の拡大」を求めるようになり,もはや片手操作に堪えない大きさのスマホが主流になりつつあります。当然「収納」に関する問題が発生しますし,更に落としやすさが増す原因にもなるわけです。
更に,端末の高級化により,その修理費も高騰の一途…。
というわけで,私は「折りたたみスマホ」の技術や考え方は,「画面保護」のために活用すべきだと考えています。
つまり,ガラケーのように,「閉じれば画面全体が内部に収納され,たとえ落下しても画面そのものを傷つける危険性を減少させる」形状にしてもらいたいわけです。
しかし,今回のSamsungは,このような考え方ではなく,あくまでも「表示画面拡大」のために使いたいようですね。外側も内側もディスプレイ…。
記事によると,ディスプレイの仕様は以下のようになっています。
ということは,折りたたんだ際の「フロントディスプレイ」の「裏側」だけは,画面になっていないということなのでしょうか?
皆さんは,本当にこのような大画面が必要ですか?
これ,開いてしまったらタブレットのような使い方しかできませんよね。もはやスマホの範疇に含まれないのでは…と思うのですが?
私は,スマホはやはり「携帯」としての位置づけは守るべきだと考えます。ポケットに入れたり,バッグに入れたりして,必要な際にすぐに情報を獲得できる。そのためには,少なくとも,持つときには片手で…というのが必須条件のように感じるのです。
ですから…。
望むべくは,ディスプレイは「内部」のみ。外側には,時刻,天気,通知等の簡単な情報が「常灯できる小窓」があるだけでOK。
できるのであれば,ガラケー時のように,裸のまま気軽に手にすることのできる「外装」にしていただきたい。
また,ディスプレイサイズも大きいものはいりません。
むしろ,開いたサイズが6インチ程度でいいので,「折りたたんだ際にコンパクトになる」ような形状がいいです。
私のように,
「折りたたみを画面拡大に使用して欲しくない!」
という層も,それなりに存在すると思うのですがいかがでしょうか?
いやむしろそちらの方が割合としては大きいのでは?
GoogleがOSレベルでサポート
さらに,この「折りたたみスマホ」に関しては,GoogleがOSレベルで支援することを決めているようです。
AndroidOSに,「Android for Foldables」というカテゴリーが誕生しているとのことです。
すでにLGなど,複数のAndroidメーカーも,折りたたみスマホの開発を進めているという情報は以前からありますので,これ,来年は「折りたたみスマホ」旋風が吹き荒れそうです。
しかし,恐らくしばらくの間は,「折りたたみスマホ=高額なプレミアモデル」という位置づけとなり,20万円という価格設定にもなるようですので,私のような庶民にはとりあえず関わりが無いことなのかもしれません。
とはいえ,いずれAppleもこの分野に参入せざるを得なくなることは明白です。
実際に「折りたたみ」に関する特許申請も済ませている様子。
Appleが提案する「折りたたみiPhone」はどのような形状なのか…。
そのおおよその姿が,来年度あたりに見えてきてもおかしくありませんね。