実機に触れて分かること
この秋のApple新商品ラッシュには,Appleファンはもちろん,そうでない方々も注目したのではないでしょうか?
iPhone,iPad,Macと,正に「そろい踏み」だったわけで,Appleの戦略を読み解く上での重要だったと感じています。
さて,iPhoneXRに対する「疑問」を解決するために実機に触れてみたということは以前に記事にしました。
このときは「やっぱり!」と,それまでの懸念が確信に変わる契機となりました。
「やはり実際に触れてみることで見えてくることもあるものだな…。」
と再認識し,新型MacBookAirとiPadProを実店舗で触ってみることにしました。
今回はいつものヤマデンではなく,あまり店員が話しかけてこないケーズデンキで。
「いまさら感」「頼りなさ」を感じるAir
まずは新型MacBookAirです。
店舗に展示されていたのは「ゴールド」のノーマルモデル。
でもこれ,殆ど「ピンク」ですよね?
肝心のRetina化されたディスプレイはごく普通にきれいですが,痛いのは,
「MacBookPro等でRetinaになれて来たユーザーには,ごく当たり前…」
としか写らないことです。
また,Appleが主張する「薄額縁」「薄型・軽量化」に関しても劇的なものは何一つ無いため,
「こんなに心躍らない新型Macってあったかな?」
と感じてしまうほど。
MacBook Pro(Late2016)を所有している私としては,「何年も前から存在していた機種」と言われても違和感がないほどです。
そして,最大の懸念材料が,以前も書かせていただいた「スペック」の問題。最新の状態でこの性能であれば,すぐに陳腐化してしまうのは必然です。その機種にこれだけの金額を出すのか…?
私であれば,明らかに「NO」です。
最後に,キーボードについて。
所謂第3世代のバタフライ式キーボードなわけですが,私は自分の持っている「第2世代」の方が好きです。
もちろん,ほこりが入りやすい等の弱点はありますが,あの「薄型ながらもしっとりと指に絡みつくような質感」が,Airの第3世代にはありませんでした。
何かもっさりしているような,無機質な感じ。Appleにはそぐわないと私は感じました。
また,静かになりすぎた「音」も好みではありません。「スコスコ」という間抜けた音に聞こえて,この点に関しても「頼りなさ」満載です。
孤高の「新型iPadPro」
一方の新型iPadPro。
こちらは,もう見た目から「孤高感満載」といった印象でした。
薄額縁化して,なにか「密度感が増した」印象を,見えない光として発散させているかのよう。外観の質感も,ずいぶんと向上しているように感じました。
店頭ということで,さらっとしか触っていないわけですが,アプリを開いたり,Web閲覧をしたり,スクロールしたりという,一つ一つの細かな動きに,これまで感じたことのないようなキビキビ感があり,
「こいつ,ただ者ではない!」
という雰囲気が漂っていました。
となりには,最新の「無印iPad」が置いてありました。
意外だったのが,見慣れているせいか,となりのiPadProを前にしても,
「これはこれでありかな。」
と感じたこと。
普通であれば,
「大画面のiPadProがダントツ」
となるのでしょうが,個人的には今回のiPadProの薄額縁化やモニタに大型化は,「絶対的なものにはならないのではないか」と感じました。
あっ,12.9インチに関しては,
「んっ? これが11インチかな?」
と思うほど小型化していて笑ってしまうほどでしたので,上記の内容は「11インチと9.7インチとの比較」としての意見です。
最後に。
自分としてはやはりこのスマートキーボードは「無し」かな。なんやかんや言って打ちづらいですよ。
特に11インチの場合はフルサイズありませんし。
そもそもiPadでキーボードを使いたいというケースがないのですが,どうしてもキーボードで打たなければならないのであれば,Mac用のMagicKeyboardを持参すると思います。私の場合。
いや〜,やっぱり実機巡りって楽しいですね。
これからも新製品が出たら,ふらっとお店に出かけてみようかと思います。