「Radeon Pro Vega 20」の威力はいかほどのものか?
「上位機種のみに与えられる特権…」
先日もお伝えした「別積みGPU」のオプション設定は,このような意味合いでした。
ノート型としてはそれなりの性能を有する「15インチ」の,しかも上位機種にしか許されないGPUのオプション。
真の意味で,
「ノートでなんでもできる。」
という状況をつくるためにAppleが選択した手段であると捉え,その性能に注目していましたが,ついにそのベンチマークスコアが発表されました。
Apple公表の期待値からすると…
そのスコアは…。
OpenCL・・・72799
Metal・・・・73643
ということです。
皆さんはこのスコアを,どのように解釈するでしょうか?
前掲した私の記事内で,
「最大60%の性能アップ」
とAppleが公言したことを受け,従来の最上位GPUだった「Radeon Pro 560X」との性能を比較・検討しています。
そのもとにした資料がこちら。
こちらの60パーセントアップということで,
Open CL→85,000
Metal→95,000
という数字を念頭に入れていました。まあ,あくまでも「最大」ということですので,割り引いて考えようということですが…。
ところが…。
実際の数値と比較すると「60%」どころか,その半分程度の性能向上しか期待できない数値となっています。
上位グレードの「V20」でこの数値ですから,下位グレードの「V16」では,もはや「誤差」「体感できないほど」の差しか出ないのではないでしょうか?
正に「コストパフォーマンス」の考えどころ…
「V16」「V20」のアップグレード代は以下の通り。
どうです?
実に微妙なところ…。
劇的な変化は求められないであろう性能アップに対して4万円強の投資。
「何が何でも最高性能を!」
という人でなければ,誰しもが躊躇するバランスではないでしょうか?
「ある程度の高性能」「画面乗り広さを優先」
という理由で15インチを購入した方であれば,無理してオプション選択しなくてもいいのかな…と,個人的には考えます。
それよりだったら,「BlackMagic eGPU」やiMacに投資して,「絶対的な性能」を追求した方が幸せになれるのではないでしょうか?
全てをモバイル環境で…という方はこれには当てはまらないわけですが。
!!! っと書いたところで,以下のような記事を見つけました。
思ったよりパワーがあるのか? それとも使用するアプリとの相性か?