A13も気象用語から…
価格の高騰が話題となり,本年度の新製品に関しては何かと話題を呼んでいるiPhone。
まあ,色々とありますが,その「絶対的な」性能で「有無を言わせない状態」が続いています。
そして,その「性能」の根源になっているのがいわゆる「Aチップ」。
新型iPadProに搭載された「A12X」に関しては,もはやMacBookProを凌駕するほどの性能を有しているようです。
そんな「Aチップ」を生産するのが,台湾TSMCです。
来年度の「A13」に関しても同社の独占生産が報じられている中で,そのコードネームが,「Lightning」(稲妻)という気象用語からの由来となっている…という情報が流れた翌日に,実はチップ全体のコードネームは「Cebu」(セブ島)であり,その中の「高効率Core」と「高性能Core」にあたる部分的な名称が「Thunder(雷鳴)/Lightning(雷)」であるという追加情報が流れました。
7nmプロセスでの製造は変わらず
まあ,コードネームはこの際どうでもいいとして…。
以前から,台湾TSMCによるAチップの製造継続は,既定路線として噂されてきました。情報によると,このA13チップは,今年度のA12Bionic同様,7nmプロセスで製造されるようです。
この点については,
「次は更に高再生化された5nmプロセスか?」
という情報もありましたが,さすがにこれ以上となると,なかなか歩止まりが難しいということなのでしょう。
そこで気になるのが,A12からの性能アップです。
今年度のA12Bionicは,A11Bionicと比較するとあまり性能が向上していないのでは…ということが囁かれたこともありましたが,実際は映像処理に活用される「NEURALEngine」等の,飛躍的な性能アップに力が注がれていた部分があったようです。
そんな中,7nmという同プロセスで製造されるとすると,期待される「性能アップ部分」をどのようにして捻出するのか…という点が問題です。
「効率化」を図ることでユーザーが期待するだけのパワーを捻出することができるのか?
さて,どうなることでしょう。
気になるのは「性能的優位性」の保持
また,もう一点気になるのは,これまで「絶対的」とも言えた性能の優位性を,これまで同様に保てるかということです。
先日,ライバルメーカーである米クアルコムの新型プロセッサ,「Snapdragon 8150」の情報をお届けしました。
この記事内のベンチマーク値が真実だとすると,現在のA12の優位性はなくなってしまいます。
その上でのA13開発は,恐らくかなり高いハードルを超えるためのものになるであろうことは想像に難くありません。
まずは,これまで後塵を拝してきたクアルコムが,そんなに簡単にAチップを凌駕するチップを製造できるようになるのか…という疑問を解決していきたいもの。
早くこのチップを搭載した端末が発表されないかな〜。