不人気は明らかなのに…
何でしょう…?
ここまで正直になれないのは,お国柄なのでしょうか?
それとも大企業としてのプライド?
はたまた,認めてしまった際の経済への影響を鑑みてでしょうか?
米国で,iPhoneXS,XR新規購入者限定で,下取り額上乗せのキャンペーンを実施中だそうです。
それでもAppleは,iPhoneの販売不振を認めようとしません。
米Apple、iPhone XRとXSの購入者限定で旧型iPhoneの下取りを最大100ドル上乗せキャンペーン | iPod LOVE
「発売以来最も売れいているiPhone」とうそぶくも…
上の記事によると,「上乗せ」の状態はこのようになっています。
まあ,額としては相当微妙なものですが,大切なのは「大本営Apple」が,iPhoneXS,XR販売に向けて手を打っているということです。
これまで,売上げが好調なデバイスに,Appleがこのような具体的な手を打ったことがありましたか?
答えはもちろん「NO」です。
iPhone発売直後に,このようななりふり構わないキャンペーンを張っていること自体,iPhoneXS,XRが売れていないという証明になり得るでしょう。
Appleが悲鳴を上げているのです。
しかし,Appleの強気の姿勢を示す以下のような記事も見つけました。
強がっているのです。
内容を見ると,Apple幹部が,
「iPhone XRが発売以来、最も売れているiPhoneだと強調した」
とのこと。
いや,それはiPhoneXS系に比べたら,XRの方が売れているでしょうよ。
問題は,その売上台数でしょ?
売れてないんでしょ?
これまでのiPhoneと比べると!
企業からの発信がむなしく響くようでは,
「末期症状か?」
とも感じてしまいます。
さて,これからどうする? それが問題だ!
先の「docomo値引き問題」の際にも書きましたが,発売早々,いきなりの値引きを行ったのでは,Appleの信頼が地に落ちてしまいます。
実際,今回のdocomoの値引きには,「月々割も消滅する」というカラクリがあることがわかり,ある意味ほっとしました。
しかし,問題はこれからです。
上記記事内にも書きましたが,このままでは不人気iPhoneが不人気のまま放置です。
さすがに近い将来,ほとぼりが冷めた頃合いを見つけて,「値引き」をしてくるのではないでしょうか?
恐らくiPhoneXRだけ。
これが,本丸のiPhoneXS系にまで及ぶようであれば「いよいよ…」ということになるかもしれません。
また,より重要なのが,来年の新型iPhoneの価格設定です。
同じ轍を踏まないように,今から十分に,ごくごく一般のユーザーの気持ちをリサーチしていただきたい。
あくまでも,「強気,企業イメージ,利益」と「実際のユーザーの意識」とが,乖離しすぎないことが大切です。
さすがに今年の現状を目の当たりにして,Appleも学んでくれたのでは…と願いたいのですが…。