Snapdragon855の実力が気になる
2019年のスマホ動向について考えるこのシリーズ。
ここまで「ノッチの次」「認証システム」について考えてきました。
今回は,スマホの心臓部のチップについて。
これまでのiPhoneの根幹を支える部分であったAチップの位置取りについて考えます。
焦点は,「A13とSnapdragon855」との性能差です。
高価格iPhoneのよりどころ「Aチップの無双性能」は保たれるか?
「iPhoneは最先端」
という言葉は今は昔…。
デビュー当初は,機能,OSのスムーズさ等,全ての面で優位を誇っていたスマホの技術において,最近では中華スマホ勢に先を越されることが多くなってきたiPhoneは,その立ち位置そのものが怪しくなっている感があります。
しかし,そのiPhoneにあって,これまで「絶対的」だったのが「チップ性能」です。
本ブログでもことあるごとにiPhoneに搭載されている「Aチップ」と,そのライバルに関する情報に関心を寄せてきました。
最近では,Huawei Pro20に搭載された「Kirin980」が,
「A12Bionicを凌駕する」
という噂が立ちましたが,さすがに一気にそこまでは行かなかったという情報をお届けしました。
結果としては,A12Bionicどころか,iPhoneX搭載の「A11Bionic」にさえ適わなかったということで,「Aチップ強し」を印象づける結果となったのは記事の通りです。
そして今回の「Snapdragon855」。
A12BionicやKirin980同様,「7nmプロセスルール」を採用しているということや,一部ベンチマークでは「A12Bionicを凌駕している」という情報も流れ,結果次第ではiPhoneの優位性が揺らぐ事態に陥りかねません。
果たして真実はどこに?
結論! A13を待つまでもなく「A12Bionicの勝利」…しかし差は確実に縮まっている
結論からいうと,どうやら「A12>Snapdragon855」ということになりそうです。
様々なデータが出ているのですが,大体以下のような結論に至っています。
不気味なのは,「更新情報」でかなり数値が上昇していること。
更新前はA11ほどだった性能が,特にマルチの面で向上しています。実際に今後の各メーカー端末に搭載されるときに,どの程度までチューンナップされているのかは気になります。
しかし,iPhoneXSでは単なるマルチスコアの数値だけではなく,「ニューラルエンジン」が飛躍的に向上したことで,カメラやAR等の性能が大きく向上したということが大きいわけです。
つまり,単なるマルチのスコア以上の潜在能力をA12は有していると考えた方がいいでしょう。また,シングルでは圧倒的にA12が高い数値ですので,一般的な利用に関してはAチップの優位性が揺らぐことはまだなさそうです。
新型iPhoneに搭載される「A13」は当然その先を行くはずですので,ここ数年はiPhoneの「無双状態」は続くと考えますが,今後もこの状態が簡単に続くとは考えづらくなってきているのも事実でしょう。
そして,「最高峰の性能」を誇るということは,当然価格も「高値据え置き」ということに…。
それはそれで問題なのですが…。