Appleよ,「受け皿づくり」の面で「後戻り」という選択肢は無いのか?
昨年9月の新機種発表と同時に「iPhoneSE」がラインナップから完全に消えました。
Appleが「小型機」「(本当の意味での)廉価機」を否定した瞬間でした。
そしてその結果吹く,現在の悲惨な逆風…。
iPhoneXS系,XRの価格が高すぎる…ということがもちろん主な原因ではありましょうが,
「小型機の選択肢が消えてしまったiPhoneラインナップ」
「一般的な感覚での廉価機が消滅した絶望感」
というものも少なからずその原因として存在するのではないかと考えています。
そう。
「Appleも好きだし,iPhoneも好きだけど,現状のラインナップに逃げ道がない。」
と考えられてしまっているのでは?
Appleにとって八方塞がりとなっている現状を考えたときに,
「小型機,廉価機に後戻りするという選択肢」
はもてないものでしょうか?
「iPhoneSE2」を求める声
昨年の春先,iPhoneSEのサイズ感でベゼルレスのデザインをまとった「iPhoneSE2」が発表されるという,確信めいた噂で持ちきりになった時期がありました。
何しろ海外では「ケース」が先行販売されていましたので,この手のサプライ品がからんでくるとなると…と,私自身,
「もし発売されたら速攻で乗り換えよう!」
と考えたりしていました。
当時は,Appleのベゼルレス機はフラッグシップであるiPhoneXしか存在せず,
「iPhone8を差し置いて,SEがベゼルレス化するのはどうか?」
という懐疑的な見方も存在していたことも事実です。
しかし,今なら状況が異なります。
新機種は全てベゼルレス化が達成されました。ということは,仮にiPhoneSE2が発表されても,iPhoneXRの下位機種という位置づけが成立するわけです。
もちろん,ラインナップ的なことばかりではなく,価格面でも順当な配置をすることができます。当然iPhoneXRの価格よりは下の値付けになるでしょうから。
「iPhoneSE2・64GBモデル→69,800円(税別)」
という提案をAppleがしてくれるなら,確実にバカ売れすると思うのですが…。
このままではじり貧ですよ,Appleさん!
世界的にApple包囲網を考えたときに,今のままの「高価格機限定」ともいえる展開はもう限界に来ていると考えます。
もちろんAppleのデバイス自体が高品質であり,「Apple税」とも揶揄されるブランドの魅力に対する対価を支払うという認識があるにしても,やはり現在のiPhoneは高すぎです。
少なくとも,「廉価版」を設置して「受け皿」はつくるべきです。
そうしないと,今後はAppleに背を向けていく人が増える一方でしょうし,売りたい「高価格機」ではなく,今年のiPhone8のような「型落ち」にばかり目が行ってしまう悪循環に陥ってしまうでしょう。
まさに「じり貧」です。
iPhoneSE2,あった方がいいと思うんだけどなあ。
なんで小型機をなくしちゃったかなあ…。