AppleとHUAWEIの2019年を考える
最近何かと話題のHUAWEI。
米国と中国との経済戦争の象徴とされるかのように,排除の動きさえ取り沙汰されています。
今回は,このような政治的な話はさておき,純粋にデバイス比較ということで行きたいと思います。
先日SoftBankがMate20Proを発売したこともあり,今後も日本でHUAWEI製品が流通することを前提に。
さて,昨年末から,今年のHUAWEIフラッグシップとなる「P30Pro」のリークが盛んに行われています。
水滴型ノッチ,指紋認証ディスプレイ,4眼カメラ等を新搭載した,完全無欠の高性能機になりそうですね。
「4眼カメラ」はGalaxyA9での採用が決定しており,「世界初」とはなりませんが,何せLEICAレンズ搭載でカメラに関しては無双状態のHUAWEIですので,恐らく驚愕の画質をもたらすことは想像に難くありません。
恐らく更に他の機種との差を広げることになるのではないでしょうか?
ここで考えたいのが,先日「3眼レンズ」の話題がリークされた今年のiPhoneです。
今やスマホの「最先端」という部分に関して覇権を争うAppleとHUAWEI。
両者の新デバイスを通して,この2019年を考えていきたいと思います
光るHUAWEIのモデル展開の整合性
まずはHUAWEIのモデル展開を見ていきましょう。
下位機種は,格安SIMとのセット販売も行われている,抜群にコスパのよいモデルを用意。性能やメーカーにこだわりの無い層にとってはベストバイトも言えるものになっているように思います。
上位機種については,「P」 シリーズをその年の前半に,最上位の「Mate」シリーズを後半に発売するという売り方。
「P」シリーズでもiPhoneや他のライバルを大きく引き離すカメラ性能ですが,今年のMateには更に「マクロ」「超広角」「ズーム」という面での性能向上を図っています。
また,CPUも自社製最新のチップを搭載して「P」シリーズを超える処理能力を得るなど,この「半年」という期間を考えると,実に絶妙なグレードアップを図っているのです。
この,低価格帯→高価格帯という商品展開の流れも絶妙ですし,半年ごとに性能の異なる機種を投入するというやり方も,実に巧妙だと感心させられます。
これに対しAppleは…。
発表の時期は年1回。
しかも,最近では性能的には同等で,しかも価格的には高額となるモデルのみを投入しています。
2018年では,そもそもその価格が高額すぎるということで不人気になっていますし,本来廉価と言われていたiPhoneXRの価格がフラッグシップ級だったということで,こちらも減産を余儀なくされています。
展開の仕方が旧態依然としており,業界の技術革新の流れについて行けなくなっているのではないでしょうか?
さて,どうなる2019年
次回は,これらの商品展開の仕方を踏まえ,両者にとっての2019年を占っていきたいと思います。Appleはどうなるのか…ということを念頭に置きながら…。