2019Apple Watchの焦点は「認証方式」
2018Apple Watchは,正に「フルモデルチェンジ」ともいえる進化を遂げました。
やはり画面の大型化が最大の変更点です。
「腕時計」なわけですので,どうしてもその大きさに制限がある中,Series3からの画面大型化には目を見張るものがありました。現状,使っていてもやはり画面大型化のメリットを感じることが多々あります。
また,CPUのグレードアップによる動作感の向上も飛躍的です。画面は大きくなったのですが,動作は目に見えてキビキビ。非常に気持ちがいいです。
と,大きく完成度を向上させたApple Watchですが,Series5の目玉は何になるのでしょう?
私は「認証システム」になるのではないかと考えているのですが,それに関しておもしろい記事を見つけました。
なんと,肌の肌理(きめ)による認証の特許を,Appleが申請したということです。
Watchにおける「カメラ」の危険性
記事中で,「なるほど」と思ったのが,Watchにおける「Face ID」の危険性です。
なんと,WatchにFace ID用のカメラを搭載すると,「盗撮」に間違えられる危険性があるというのです。
なるほど,そのつもりがなくても,「カメラが付いている」という事実だけで疑われたのではたまったものではありませんね。
そこで今回の特許。ベルト内側の「肌理感知センサー」で個々の肌のしわを読み取ろうというもののようです。
現状では実現レベルに達しているものではなく,「赤外線熱センサ,電解センサ,光学画像センサなど,様々なセンシング方法を包括した特許」という位置づけのようですが,将来的に様々な可能性を探っているAppleの意図が伝わってきます。
今年はTouch IDの登場では?
さすがにこの技術は現段階では実用的ではありませんので,Series5の落としどころを考えると,昨年から話題になっている「Touch ID」ではないかと考えます。
まずは,Digitalクラウン,サイドボタンともに「Taptic Engine」を搭載することで非物理ボタン化。精密性,防水性をアップするとともに,サイドボタンにTouch IDセンサーを内蔵。…これでいかがでしょう?
この「サイドボタンにTouch IDを埋め込む」という情報は,昨年大いに話題となり,2019Apple Watchに搭載されるという説が有力でした。
ということはいよいよ今年,実現してもおかしくはないですね。他に外観上の目立った改訂はないようにも思えますので,この認証システムの搭載は,一番の「ウリ」になることでしょう。
唯一の引っかかりは,Apple製デバイスにおいて,「横向き」のTouch IDというものがこれまで存在しないということです。
Androidスマホでは一時期主力でしたが,Appleにはホームボタンがありましたし,ホームボタン消滅と同時に「Face ID」へと移行しましたので。
これまでに無かった方式でTouch IDを埋め込んでくるのか,それとも例えばディスプレイ内にTouch IDを埋め込むなどの離れ業を繰り出すのか…。
今年のApple Watchからも目が離せません。