売上確保の投げ売り開始!
結構衝撃的なニュースです。
米国にて,iPhoneSEの新品未開封品が「未開封整備済品」コーナーで「値引き販売」されるという珍事が発生しています。
元々は販売中止となっているiPhoneSE。
そのSEを無理矢理復活させ,「整備済製品」扱いで売り出す姑息な手法。
ヤバいです。
Appleの投げ売りが始まる予感…。
二重の不安点
この異様なまでに感じる不安感の原因は以下の2点。
①販売中止となっていたはずのiPhoneSEを無理矢理に再登場させている
②「整備済製品」としての扱いで,しかも大幅値引きして売り出している
ということ。
①に関しては,ずばり「販売台数稼ぎ」以外の何ものでもないでしょう。
つまり,それほどiPhoneXS,Max,XRが売れていないということ。iPhoneSEを販売したところで,その販売台数,更に利益は焼け石に水の正体なのではないかと思いますが,「目先の利益が欲しい」というAppleの窮状がうかがえます。
しかも,②では,
「販売終了という大義名分を崩さずに売るためには…」
と考え出された,姑息さを感じます。
売られているのは「新品」なわけですので,これが「iPhoneSE復活」ということで,通常の新品販売を行うのだったら,まだ企業イメージとしてはいいと思うのです。
しかし,今回はそのような正攻法ではなく,「整備済製品コーナーでの販売」という逃げ道を,Apple自らがつくってしまいました。
Appleとしては「面目を保つため」に取った苦肉の策なのでしょうが,ユーザーからすると「姑息だ」と捉えるのは当然のことと考えます。
Appleのイメージが壊れていく…
「Apple」といえば,値引きはせず,大衆に迎合すること無き販売戦略をとってきたようなイメージがあります。
また,そのような「戦略」が,Appleの「ブランド力」をつくってきました。
さらに,独自の製品アイデンティティや先進の技術が詰まったあっと驚くような製品群・サービスとで,「神話」と言われるレベルにまで昇華させてきました。
そのAppleが,このようなその場しのぎ的な販売を行うなんて…。
恐らく,企業としてあまりに大きくなりすぎてしまったアップルは,もはや「武士は食わねど高楊枝」などとはいっていられない,現実的な戦略をとらざるを得ない企業になってしまったということでしょう。
それが,いいとか悪いとかいう問題ではないのですが,「Appleによる投げ売り」という姿は見たくは無いなと…。
それもこれも,「2018iPhoneの値付け」「先進性の無さ」によるもの。
先を見誤ると,一寸先は闇…という典型的なドツボにハマっているのが,今のAppleです。
果たして,このドツボから抜け出せるのか?
2019年秋までの動向がとりあえず心配ですし,秋に発表される新iPhoneの出来やその価格設定如何によっては,一気にApple神話が崩壊する予感までします…。
勝負所ですよ,Appleさん!