話題性を増す「本屋大賞」
2019年本屋大賞の候補作,10作品が発表されました。
「全国の書店員が,今もっとも売りたい本」
というキーワードで始まったこの本屋大賞も,年々その存在感,話題性を増しているように感じます。
芥川賞・直木賞とは異なり,「現場の声」が反映される点が好意的に考えられているんでしょうね。
今年は,う〜ん,苦手な著者が多いかも…
今年の候補作は以下の通り。
個人的には,
「ちょっと苦手な文体の作家さんが多いかも…」
と感じる今年の候補作。
しかし,もちろん読んだことがない作家さんも多いので,結果的に上位にランキングさせたものは読んでみたいような気もします。
最近の本屋大賞受賞作で最も心に響いた作品というと,恩田陸さんの「蜂蜜と遠雷」ですね。
「国際ピアノコンクールに向けた若者達の群像劇」として直木賞と本屋大賞とをダブル受賞した本作。
重厚さ,表現方法巧みさは卓越したものがあり,恩田さんの力量を十二分に示した名作。個人的には,若者の群像ということで,もう少し瑞々しさが欲しかったと感じましたが,素晴らしい作品であることには変わりありません。
恐らく,本屋大賞を受賞していなければ,この本を手に取ることはなかったかと思いますので,やはりこの手の「賞」は,「出会いづくり」のためにも必要だと感じます。
ちなみにこちらが過去の受賞をまとめたサイト。
さて,今年は心ときめくような出会いが待っているのか否か…。
大賞は,4月9日に発表されるそうです!