iPhoneの売上が15%減…予想以上だった!
Appleの第一四半期(10月〜12月)の業績が発表されました。
売上が843億ドル(約9.2兆円)で前年同期比5%減というのも驚きですが,その戦犯が主力の「iPhone」であり,iPhoneのみの売上げ減が「15%」に上るということには本当に驚きました。
予想以上の減少です。
iPhone以外は健闘したが…
具体的な数字を見ると,
「前年同期の611億ドル(約6.7兆円)から520億ドル(約5.7兆円)へと減少」
ということです。
衝撃的なのは,この時期が所謂新型の発表時期と重なることです。
通常であれば,当然売上も伸びますし,新型が注目を浴びていたり,ユーザーが納得したりしたものであった場合には,特にその上昇幅がアップしていくことになるはずです。
そんな時期での15%減。
しかも,iPhoneXS系,XRが拒否された上で,iPhone8等の旧機種で稼いだ分が相当含まれていると考えらますので,事態は深刻です。やはり,2018iPhoneは,「やらかした機種」として歴史に残りそうです。
また,興味深いのは,iPhone以外の品目は業績が好調なことです。
このように,iPhone以外の軒並みその売上を伸ばし,Apple売上内でのシェアを向上させています。
正に一人負け状態なんですよね。iPhoneX…。
さらにおもしろいのが,地域別の売上です。
「iPhoneがこれだけ足を引っ張ったら,全ての地域で売上が落ちているのでは…?」
と思いきや,なんとアメリカでは業績を伸ばしているのです。
極端に落ち込んでいるのはやはり中国圏。先日,「シェアで見ると,単純に販売不振とは言えないのでは?」という記事を書きましたが,どうして,なかなか厳しい現実があるようです。
日本での売上減が以外
さらに,日本での売上が落ちているのも結構意外でした。
しかも,「4.7%減」という数字はなかなかインパクトがあります。
やはり新型iPhoneの台数が稼げなかったことが影響しているのでしょうかねえ?
「とりあえずiPhone!」
という人が多いこの国でも,やはり高すぎると敬遠されるんですね。個人的には,真っ当な判断をする方々がいるという意味で,ほっとさせられるデータです。
Appleには,この結果を鑑みて,来年度の方針をよくよく考えてもらいたいと願っています。