「画面すっきり」が時代の潮流
Touch IDのボタンが消え,ベゼルが消え,今やレンズさえスマホの画面から消えようといています。
その過程の産物である「ノッチ」は,これでもかというほどのバッシングを受け,「パンチホール」という方向に向かおうとしている現状ですが,恐らくここ数年でその「穴」も消え,ディスプレイは完全な「のっぺり状態」へと変化することになるでしょう。
この潮流の中,「スピーカー」をディスプレイの中に埋め込んだスマホ,「LG G8 ThinQ」の情報が公開されました。
従来のスピーカーとの2ウェイチャンネル方式
記事によると,この「LG G8 ThinQ」では「エキサイターモジュール」をOLEDパネルの下に搭載するとのこと。
この「エキサイター」とは「刺激するもの」という意味で,このモジュールがOLEDディスプレイ全体を揺らすことによってー,オーディオアンプとして利用できるのだそうです。
LGはこのテクノロジーを,「Crystal Sound OLED(CSO)」と名付けていて,フロント面をスッキリさせたまま大音量・高音質のサウンドを実現することを狙っているようです。
また,筐体底部には従来のようなスピーカーも搭載されており,CSOと従来スピーカーとの2ウェイチャンネル方式での音楽再生になる模様。
普通に考えても,立体感のある音になりそうな予感がしますね。
筐体デザインを見ても,非常すっきりとしており,iPhoneXS同様のテイストを感じます。ノッチもありますしね。
でもまあ,絶対的な特徴があるわけでもなく,「安定志向」と言えなくも無いような気もしますが…。
今後は無個性のデザインが主流となる?
しかし,デザインのことを考えると,ノッチ無し,ベゼル無し,スピーカー無し,カメラ無し等のないないづくしになっていくと,そこには「ディスプレイ面」しか残らないわけで…。
数年後には,のっぺりした筐体のスマホばかりになるのかもしれませんね。そこに「折りたたみ式」のものがどの程度入り込んでくるか…という状態でしょうか?
それとも,その頃には,新たな機能が追加され,デザイン面での新たな展開が見られることになっているのでしょうかね?
シンプルはもちろん望むところですが,すべてのスマホが同じデザインというのもなんだかさみしい気がします。
なかなか難しい問題ですね。