今更? Forbesの批判に感じる違和感
以前は技術の最先端を行くとともに,iPhone,iPadのような新分野の提案を行うことで世を席巻してきたApple。
しかし,徐々にその新鮮味が失われ,新技術の開発の面では,HUAWEI等の中華系に先行を許している感があります。
その件に関しては本ブログでも再三お伝えしてきました。
そしてこの度,「Forbes」が新型iPhoneの「トリプルレンズ」に関する話題を取り上げ,恐ろしくシニカルで否定的に論調の記事を発表しました。日本でもヤフーニュースが取り上げたことで話題になっているようです。
私からすると,
「みんな知っていることを何で今更?」
「それだけでiPhoneが劣っていることにはならないのに,この否定的な論調は何?」
と,これまでにない違和感を感じざるを得ませんでしたので,記事にさせていただきます。
「18ヶ月遅れ」は確かに大きいが,「絶対」ではない
そもそもの話題の源は,2019iPhoneMaxのカメラレンズが3眼になるという情報です。これについても再三お伝えしてきました。
また,HUAWEIの非常に優れたカメラ性能を認め,ユーザーの意識との乖離がないようにと,Appleに改善も求めてきました。
HUAWEIのMate30Proは,カメラ性能以外にも,TouchID内蔵ディスプレーを搭載するなどの先進性を備えており,Android勢の雄であることは明らかです。
また,記事は以下のような批判も…。
「アップルはまたしても,同社が「最先端」であると主張するフラッグシップ端末に,一歩遅れたテクノロジーを搭載し,びっくりするような価格で販売しようとしている。」
これに関しても,2018iPhoneが失敗したように,その価格が高すぎたことは誰しもが認めることですし,当のApple自身が慌てふためいていることも知っています。私もブログの中で,何度も「価格下げ」の必要性について言及させていただいております。
しかし,この文章をそのまま全て受け入れるわけにはいきません。
この文章,あまりにも悪意が込められていると感じるのは,私だけではないでしょう。
Appleの強さをキープしつつ,ユーザーとの乖離をなくすこと
まずはカメラ性能に関して。
現状のスマホにおいて,「カメラ性能」こそ,他のメーカーとの違いを出せるセールスポイントになっています。
その中で,LEICAと手を組み,ダントツの映像を提供するHUAWEIは,称賛に値します。ですから,単純に「写真画質」だけをも貯めるのであれば,HUAWEI一択といっていいでしょう。そこにiPhoneの入り込む余地はありません。
しかし,さすがにスマホを「カメラ性能だけ」で購入する人はいないでしょう。
では,iPhone,Appleの強みとは何か?
私が考えるのは以下の点です。
①デバイスの質感
②iOS
・旧デバイスを担保するiOSの継続性
・同様の操作性をキープしつつ,着実に進化を重ねる安心感
・進化とともに新要素が増えながらも,動作が軽くなる驚き
・シンプルな機能性・操作性(Androidのように遊んでみたいと考えた時期もあったが,結局はここに立ち帰る)
③Aチップの絶対的な性能
④Appleデバイス間の連携
⑤リセールバリューの高さ
⑥バッテリー管理の優秀さ(スリープ時に減らない安心感)
⑦全てをAppleが管理しているセーフティー感
⑧全ての要素で上位といえる総合的なトータル性能
思いつくままに書きましたので,もちろん他にもあるでしょうが…。
①の質感に関しては,ガラス筐体は扱いもシビアですし,もっとカジュアルに使えるように質感を落として,価格を下げてほしいと本来は感じているところでもあります。
またデザインについても,そんなに「薄さ」にこだわらなくたっていいと思います。あまりに薄すぎるとかえって持ちづらい面もあります。それに,あの「出っ張りレンズ」は,デザイン的には「なし」です。「だったら厚くしろよっ!」という感じ。
とまあ,当然完璧ではないわけです。
所詮人がつくるものですし,長所・短所が混在していて当然です。どのポイントを重視するかによって,ユーザーが選択すればいいわけですよね。
だとすれば,今回のForbesの記事は行き過ぎといわざるを得ません。
もちろんAppleには,反省すべき点は反省してもらいたいという面はありますが…。
「怒り」というよりは,あまりに幼稚で「おもしろく」なっちゃいましたので,記事にしてみました。
皆さんはどのようにお考えでしょうか?