その「見え方」「収納具合」は受け入れられるか?
ついに発表された,Samsungの「Galaxy Fold」。
新時代の始まりであることは間違いがありません。
お値段は「22万円超」という仰天の設定であり,すぐに誰しもが手に入れられる代物ではないとは思います。
しかし…。
その前に,「誰しもが手にしたいと願う」代物になり得るかということが重要ですよね。
誰しもが,
「欲しい!」
と願うのであれば,その普及は思いの他早いかもしれませんし,そっぽを向かれてしまったら,あっという間に消えてしまう存在かもしれません。
そこで今回は,私が気になる「見え方」と「収納具合」という点について考えていきたいと思います。
「見え方」のキーワードは「対応」
まずもって気になるのは,その画面の形。
Foldの画面は,開くと「4.2対3」と,最近のトレンドの「ワイド長方形」ではなく,むしろ正方形に近い印象を受けます。
もちろん,横幅を担保したいという利用法であれば,その利点が遺憾なく発揮されることになるでしょう。
しかし,私がどうしても気になるのは,様々な面に関する「対応」です。
例えばこの画像。
動画の視聴シーンのようですが,当然こうなりますよね。
「16:9」という比率が多い映像の世界にあって,「4.2:3」という比率は正に異端。画面の上下が「無駄なスペース」となってしまいます。
当然iPadを使用していても上下は切れるわけですが,元々の比率がFoldよりは長方形に傾いているので,こんなに極端ではありません。
これでは,せっかくの大画面の楽しみの一つである「動画鑑賞」についてのメリットが消えてしまいます。
更に心配なのは,様々なアプリの対応です。
iPhoneXが現在のような画面サイズになり,しかもノッチまで抱えた際は,「アプリの対応」にかなりの時間が必要だったと記憶しています。
中には,未対応のまま放置されているものも多いのではないでしょうか?
影響力の大きい「iPhone」でさえこんな具合ですので,これがAndroidの異端モデルとなれば,移行がスムーズに行かないことも考えられるのではないでしょうか?
せっかくの大画面も,アプリ自体が対応していないのであれば,魅力半減となってしまうかもしれません。
また,マルチタスクが強化されて,以下のような表示もできるそうです。
iPadのマルチタスクスは,デバイスもOSもアップルが開発していることで整合性が取りやすいでしょうが,Androidの場合はスムーズにいくのでしょうかね?
こちらも,「対応しているもの・していないもの」の対応や,その表示に関する共通理解が図られるには,まだまだ時間を要するのではないでしょうか…。
「収納具合」のキーワードは「厚さ」「重さ」
もうひとつ気になるのは,折りたたんだ際の厚さです。
こちらに関しては,Gori.meさんが記事を書いていらっしゃいました。
最近は「薄すぎる」と感じるくらい,薄くなってしまったスマホが多くなっています。しかし,Foldの場合はどうでしょう。当然収納時には,「×2」の厚さが求められるはずです。二つ折りなのですから…。
これ,実際に手にしたときにどうなんでしょうかね?
私は,薄すぎるよりも,ある程度の厚さがあった方が持ちやすいと考えていますので「許容派」のうちに入ると考えてますが,どうかなあ〜。
2倍となるとどうも自信が…。
それ以上に気になるのが重さですね。
現在使用しているiPhoneXSの重量は「174グラム」。結構な重量感がありますが,まあ,気にならないレベル。
さてFoldは…?
なんと…,未公開なのです!
これ,気になりませんか?
アピールポイントであれば積極的に公開してくるはずですので,この点に関しては期待できないレベルの重さになってしまっているのではないかと予想します。
う〜ん。
「厚くて重い」という二重苦は,果たしてどの程度の「苦」で抑えられているのでしょう?
あまりに「苦し」ければ,なかなか手を出しづらい機種になってしまうかもしれませんね。まあ,これまでの歴史から見れば,何代か後には恐ろしく「薄く軽く」変化しているとは思うのですが…。