iOS13の噂が出そろってきました
例年6月のWWDCで発表されるAppleデバイスのOS。
iPhoneX以降は,ディスプレイデザインの変化に伴ってその操作性も柔軟に対応するなど,よりデバイスと密接な関係をもちながら開発が進められているようで,好ましく感じているところです。
OSはAppleのデバイスを支える根幹に関わる部分ではありますが,どうしても真っ先に注目を浴びるのはデバイスの性能だったり,デザインだった,機能だったりするわけで…。あくまでも,主役たる「デバイス」をよりよく使いこなすための縁の下の力持ちという印象が強いですね。
しかし…。
今年度発表される「iOS13」においては,もしかすると「主役」ともいえる注目を浴びることになるかもしれません。
というのは,それまで強い要望があった「ダークモード」の搭載や,先日お伝えした「iPhone-iPad−Mac」のアプリのユニバーサル化など,注目点がてんこ盛りとなっているためです。
これまでも様々な形で情報が飛び交っていたiOS13ですが,またしてもそのコンセプト画像が公開されました。
これまでになかった「新機能」も提案されています。
最大の目玉はやはり「ダークモード」
この記事の情報は,デザイナーのレオ・バリー氏によるものだそうです。
まずはお決まりの「ダークモード」。
記事で気になるのは,
「MacOS Mojaveではすでに導入されている」
という書き方がされている点です。
何が気になるかというと,
「MacOS Mojaveでは,Safari使用時のWEBページのダーク化は,各サイトの処理に任せられている」
という前提があるからです。
私は最も使用頻度が高い「Safari」こそ「全面ダーク化」を求めたいと,本サイトでも繰り返し述べてきました。
そして,サードパーティーの拡張アプリ等を活用しても不完全ながらもMacのダークモード化を図っています。
一旦ダークモードに慣れてしまうと,これまでの「白」がどれだけ刺激が強かったのかが分かります。
AndroidはOSレベルでのダークモード化を実現しそうですので,iOSも負けてはいられないと考えます。純正アプリだけでなく,サードパーティー製アプリも,そしてSafari側の対応によるWebダーク化を強く求めます。
「上下スワイプ」の整合性は大事
今回の画像で斬新だったのは,「コントロールセンター」と「マルチタスク画面」との統合です。
これまでは,「コントロールセンター」を表示させるために「上からスワイプ」,マルチタスク画面表示のために「下からスワイプ」を駆使しなくてはなりませんでした。
iOS11までは,「下からスワイプ」でコントロールセンターを表示させていましたので,全く逆の動きになってしまうなど,その操作方法に関しては整合性がとれていなかったことも事実です。
しかしこれが,下からスワイプによって一画面で表示されるのであれば,「表示としては」大変助かります。これがその画像。
しかし…。
タスクキルをする場合には,画面が上に移動して,しかも小さく表示されてしまうようになって,使い勝手が悪くなるような気もします。
しかも,個人的にAssistiveTouchを活用して非常に快適にコントロールセンターを呼び出す設定にしているため,非常に微妙。
この方法については,以前にも記事にしています。本当にお薦めですよ。
従来の方法と選択できるようにしてもらえれば一番いいのですが…。
他にも,ロック画面に「音量調節バー」が表示される画像も掲載されています。
これ,いいですね。「ロック画面」に「通知」以外の情報を表示し,今回の音量のように実際の動作まで行えるようにする考え方には大賛成です。
キーボード,マウス,Trackpad情報も!
更にうれしかったのは,キーボード,マウス,Trackpadの情報もあったこと。
記事によれば,「W3チップ」を搭載して,iOSデバイスでもこれらの周辺機器を使用できるようにするというのです。
アプリのユニバーサル化,MacへのAチップ搭載の噂等,徐々にその距離が縮まっている感のある「Mac」と「iPhone,iPad」。
クックCEOが「MacとiPadは融合しない」と言明していることには大賛成ですが,「共通項」を増やしていくことには何の問題もありません。
それがソフトウエア的にも,ハードウエア的にも急速に進みそうな,2019年です。