「Taptic Engine」,無くなるんじゃなかったの?
iPhone6sから搭載された「Taptic Engine」による3DTouch機能。
個人的にはずいぶんと重宝して使用している気がするのですが,世間一般ではそんなに評価されていないのか,iPhoneXRでは「Haptic Touch」への移行が行われました。
以前からこの点に関する記事を書かせていただいていたのですが,今回,以下のような記事を見つけまして,お恥ずかしながら大きな勘違いをしていたことに気付きました。
「Taptic Engine」そのものは存続するんですね。
無くなるのは「3DTouch」
現行のiPhoneXS,XRでは,筐体下部1カ所にのみ埋め込まれている「Taptic Engine」そのものが振動するようになっているようですが,当然,画面のどの部分を長押ししても,下部の「Taptic Engine」そのものが振動して動作します。
画面上部を押しても,振動するのは下部なのですが,それでもそんなに違和感がないあたりが,Appleの技術力の高さなのでしょう。仕組みが分からなければ,押した部分そのものが振動しているように感じますもの。
しかし,記事によると,画面を何個かに分割し,実際に押した部分に近い部分が実際に振動できるような仕組みに進化するということです。
もしこれが実現したら,まさに振動を「リアル」に感じることができるでしょう。
さて,ここで疑問を感じました。
そう,
「今後Appleは「Taptic Engine」を廃止していくはずだったのでは?」
という思いです。
しかし,本記事や過去記事を読み直して自分のこれまでの勘違いに気付きました。
それは,
①「Taptic Engine」は無くならない
②従来の『通常よりも強く押し込む操作を「Peek」,さらに強く押し込む操作を「Pop」』と呼ぶような「3DTouch」機能が消えていく
ということです。
つまり,これまで私は「Taptic Engine」そのものがなくなり,振動なしでサブ機能を呼び出すのが「Haptic Touch」だと勘違いしていた面があったのですが,「Taptic Engine」は生き残るわけですので,「振動」はこれまでどおり残るということ。
その上で,「押し込む」と動作を感知する「3Dセンサー」がカットされるため,3DTouch機能が使えなくなるというものだったのです。
しかし,「圧」ではなく,「長押し」を感知することで,3DTouchの機能を補完しようとしていることについてはお知らせしてきました。
まだまだ利用できる機能に限りがあるようで,未完成のようですが,この「圧ではなく時間」を感知するという考え方を極めていくことで,3DTouch同様にリッチコンテンツ表示などにも対応することができるようになるかもしれません。
恐らく2020iPhoneでは「Haptic Touch」に完全移行する!
iPhoneXRの出現とともに現れた「Haptic Touch」。
2019iPhoneでは,このXR後継機が液晶モデルで発売されることが既定路線となっていますので現状を継続。
恐らくは次のフルモデルチェンジともいえる2020iPhoneでは,3DTouchが消滅し,全てが「Haptic Touch」へと移行するのではないかと考えます。
今回の記事の,「振動箇所の増加」というアイデアも,この「Haptic Touch」を人間工学的に,より自然な形で利用できるようにするための序章なのではないかと考えます。
その頃にはきっと,リッチコンテンツ表示も可能になっているのではないでしょうか?