中国でさらなるiPhoneの値下げ?
中国国内でのiPhoneの売上げ不振に伴い,iPhoneの値下げを行ったところ,売上の回復が見られたということは,以前記事で紹介しました。
この際は1万円未満の値下げでしたが,それでも「効果大」だったようです。
そして…。
更なる値下げが行われているという情報が来ています。
なんと,2万円以上の値引き…
記事によると,中国の小売業者のSuningは,
「iPhone XSを店舗で1,000中国元,約150ドル(約16,642円)値下げして販売しており,オンラインショップでは最大195ドル(約21,782円)引きのプロモーションが行われている」
とのこと。
さらに,
「iPhone XS Maxに至っては,最大で2,000中国元(約33,287円)の大幅割引が行われている」
とのことです。
いや〜,前回から一気に値引き額を上げてきましたね。
これなら中国国民の食指も伸びるというものでしょう。
また記事内では,
「中国国内でのiPhone販売は軌道に乗りつつある」
という経済アナリストの発言も紹介しており,今後の焦点は「秋までこのまま順調にいくか?」という点に絞られそうです
「中国のみの値引き」に違和感
しかし,違和感が残りますね。
この「中国」だけ特別扱いするような方針です。
もちろん分かりますよ。
Appleにとって中国が最大の市場であることは。
しかし,ここまであからさまにやられると…。あまりに理不尽に感じるのは私だけではないはずです。
そもそも今回「失策」は,Appleの値付けがユーザーの感覚と大幅にずれていたことに由来するわけで,目先の利益を中国で確保し,その付けをその他の国の熱心なAppleユーザーが支払うことになること自体,どうしても納得いきません。
自らの失策は自らで解決していただきたい。
値付けに多少の不満をもちながらもAppleを信頼して端末を購入した層は,最も恩恵を受ける存在でなければならないと思うのですが…。
こんなことを当たり前のように繰り返していたら,そのうちそっぽを向かれてしまいますよね…。
Appleが,この点をどのように考えているか…,世界有数の企業としての責任をどのように果たそうとしているのか…,「iPhone」というブランドをどのよう守り発展させようとしているのか…。
数々の疑問が胸をよぎります。
これで今年秋の新iPhoneが,現状のままの値付けで発表されたら,私の心も穏やかなままではいられない…と考えさせられてしまう,今回の中国での値引き記事です。