1本「1,900円」は一般人にはお高い!
「TOHOシネマズの鑑賞料金が値上げ」
というニュースが先日流れました。
皆さんはどのように感じましたか?
私は「映画マニア」というほどではありませんが,TVでも映画の作品でも,映像を観ることは大好きです。
以前秋田市のTOHOシネマズ近辺に職場があった際には,よく「レイトショー」を利用しました。
しかし,その代金が値上がりしてしまったこともあり,足が遠のくことになってしまいました。
やはり,
「1本の映画に2,000円近い代金を支払うのは厳しい」
と感じるのです。割引に関しても,前述したように値上がりしたり,曜日限定だったりと,そう簡単に利用できるわけもありません。
最近では動画配信サービスが幅をきかせるようになっており,半年待てば「500円」で,しかも自宅で映像を楽しむことができます。
余程の「見たい」という動機さえなければ,これでも十分だと私は考えますし,そのようなお考えの方々も多いのではないでしょうか?
今回の値上げの報道を聞き,
「TOHOの経営はそんなに厳しいのかな?」
と思い,少々調べてみました。
儲けてますやん,TOHOさん!
もちろん,私に経済的な専門知識があるわけもありませんので,ここからはあくまでも一般人の感覚として書かせていただきます。
まずは,これまでの映画料金の推移についての記事を見つけました。
ここで紹介されているのがこちらのグラフ。
1970年代と1990年代前半に,一気に価格が上がっているのですね。最近は料金が上げ止まっていたことも分かります。
また,以下のような東宝の決算収支書を見つけました。
http://ke.kabupro.jp/tsp/20170414/140120170414441811.pdf#search=%27TOHOシネマズ+利用者数推移%27
この中で,東宝は意外なことに順調に利益を伸ばしていることが分かります。
というかも2013〜15年頃は横ばいで,そこから伸びを見せているんですよね。
これ,「君の名は。」「シンゴジラ」などの大ヒット作の恩恵かもしれませんね。
映画配給会社である東宝と,その映画で客を呼ぶTOHOシネマズ。ヒット作があれば利益も順調上がるが,その逆だと…というところかもしれません。
また,気になって,映画観客動員数のデータも調べてみました。
これは,TOHOシネマズだけのものではありませんし,少し古いデータではありますが,興味深い結果に。
まずは,直近1年以内に映画館で映画を見た人の比率。上が男性,下が女性。
次に,1年に何本の映画を見るかという調査。上が男性,下が女性。
どのデータを見ても,一旦減少していたものが,回復傾向に転じていることが分かります。
特に10代の若者や女性にその傾向が強いですよね。
「10代…」ということは,小・中学生も入りますので,もしかすると昨今の「アニメ映画ブーム」が影響しているのでしょうか?
特に「名探偵コナンシリーズ」は,トップクラスの観客動員を誇っているようですので。
二極化が進む恐れ…
せっかく持ち直してきている映画の世界ですが,今回の値上げで,
「映画館で映画を見ること自体が好き」
という層と,
「自宅での動画鑑賞で十分」
という層との二極化が進みそうで,不安にはなります。
私としては,もう少し料金が安かったら,確実に映画館に足を運びたくなるとは思うのですが…。
「損して得取れ!」
とは,なかなか行かないようです。