「ズーム」と「ISO 409600」の衝撃
HUAWEIの「P30シリーズ」が先日正式に発表されました。
覚悟はしていました。
「P20」シリーズでさえ,iPhoneでは太刀打ちできないほどの領域にあるわけですので,このまま順当に進化すると「マズイ」なと…。
そして…。
その心配は現実のものに…。
恐らく,今後iPhoneはHUAWEIのカメラ性能には追いつけないのではないでしょうか。
いや,むしろ離されていくのでは?
と感じさせられました。皆さんはいかがだったでしょうか?
そしてその主な要因は「ズーム」「暗所撮影」です。
「高精細」と「ポートレートモード」が加わり「絶対領域へ」
まずは「ズーム」と「暗所性能」を見ていきましょう。
①ズーム
当初噂させていた「10倍光学ズーム」ではなく,「5倍光学ズーム」と「10倍ハイブリッドズーム」という組み合わせできましたね。
それ以降は「50倍」までデジタルズームで稼ぐ仕様。
光学ズームは画質の劣化がありませんので,問題は「ハイブリッドズーム」ということですが,記事を見ると大きな劣化は生まれないようです。
更に,
「12〜3倍までは使用に耐えうる」
という記述も見られますので,これはえらいことです。
大概の方々が,スマホのカメラにそれほどの画質を望んではいないかもしれませんが,P30Proにおいては,
「ズームできる,画質はいい」
という,いいとこ取りの状態になりそうです。
また,さすがに「50倍」に画質を求める人はいないでしょうが,50倍撮影が「できる」ことが重要。
作品としてではなく,「記録」としておさめておきたい場合には重宝しそうです。
②暗所性能
私が使用しているiPhoneXSでさえ,iPhone7から買い換えた際には,その暗所性能に驚きました。手持ちであのくらいの撮影ができれば,一昔前のデジタル一眼を超える可能性があります。もちろん画質云々は言えませんが。
しかし,P30Proの場合は「ISO409600」です。
もはやその次元が理解不可能な数値です。
もちろん,
「暗所での撮影ができる」
という「可能性」も素晴らしいのですが,記事を見るとどうやら画質もかなり良さそうですね。
記事中には,
「目視よりも明るく,かつ鮮明に被写体を捉える」
とあります。
どうやら「あり得ないことができるカメラ」が,スマホに内蔵される時代になったようです。
それを証明するのが,発表会で公表された「DxOMarkスコア」で,以下のような超弩級のスコアをたたき出したようです。
トータルスコア「112」。
写真画質「119」!
スコアをiPhoneXSと比較してみましょう。
DxOMarkのサイトで実際の比較写真を見ましたが,このスコア以上の違いを感じました。
特に「ボケ」と「高精細さ」。
これは…完敗です。
Galaxy S10+は,一見暗所性能がよく見えますが,木目がにじむなど,写真としての資質に欠ける印象です。
iPhoneがいくら頑張っても…
iPhoneも頑張ってはいるのです。
しかし…。
次期iPhoneはトリプルレンズ搭載…ということですが,どうでしょう?
もしかすると,その比較対象が,「P20Pro」や「Mate20Pro」といった一世代前のHUAWEI機種になってしまうほどの差がついているのではないでしょうか?
もしかすると,それらにさえ追いつけないかも…。
そして衝撃的なのが,記事中に紹介されている「ポートレートモード」でのボケ具合比較。
Appleがあれほど大々的に売り込んだ「NEURALEngine」がかすみます。
風にそよぐ女性の髪の毛を全く捉えられていない…。
それに対してP30Proの被写体深度の正確さ…。
正直に言うと,私がMacを使用しており,Appleデバイス間の連携に魅力を感じていなかったならば,買い換えを本気で悩むレベルです。
AirPowerの一件といい,2019年のAppleの試練はまだまだ続きそうです。