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映画版「パーフェクトワールド」を観て湧き上がるドラマ版への期待〜障害の実情,健常者との壁をリアルに描いてこその愛〜

非常に残念だった映画版「パーフェクトワールド」

 先日,2019第2クールのドラマ展望で,「パーフェクトワールド」を期待作の1つとしてあげました。 

 しかし,その中で,
「松坂桃李さんのくせのある演技と,山本美月さんの演技力には疑問が残る…」
という思いを書かせていただきました。

「その心は…?」
というと,記事を書いた当時における,私のバイアスがかかっていたことがあります。

 というのも,岩田剛典さんと杉咲花さん主演で公開された「映画版」との比較が大前提としてあったわけです。
 とは言っても,そのときには映画版はまだ観ておらず,レンタル開始を待って先週末に観たわけですが…。

 いや〜,なんとも残念な作品になっていました。
 岩田さん,杉咲さんという,実力もあり旬な俳優さんを使っているのに,あの程度の作品にしてしまうとは…。逆の意味で感心してしまうほどでした。

 何がダメッて,映像にリアリティーがなく,表面上の美しさしか見えてこないのです。
 まあ,脚本自体も非常にあっさりとしていて,なんともつまらない出来なのですが,それ以上につまらないのが「演出」です。

 恐らく監督の指示なのでしょうが,「感情が感じられない美談」になるような演技なんです。岩田さんも杉咲さんも。
 いやいや,障害を乗り越えるって,そんなきれい事ではないでしょ?
 観る側は,そこに焦点を当てて評価するわけで…。

 あまりのきれい事では,感動どころかしらけてしまうわけですよ。
  私が演技力を評価している杉咲さんは,どちらかというと「くせ」が強い女優さんです。その杉咲さんから,いい意味でも悪い意味でも,「くせが消えている」のです。映画では。

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 演技力がある杉咲さんだからこそ「気配」を消すことができたのでしょうが,それが全てを台無しにしていることに,制作側は気付かなかったのでしょうか?
 観る側が,表面つるつるの美談を求めているとでも考えていたのでしょうか?

「馬鹿にするな!」
と,むっとするほどの駄作になってしまっています。

 

「リアルさ」を表現する松坂さんの「くせ」はありかも…

 ドラマ版の「パーフェクトワールド」は,単なる美談で終わって欲しくありません。 

 お互いの前にある「壁」をどのように乗り越えるかという「リアル」を表現してもらいたいと願います。

 そう考えると…。
 以前の記事で私がマイナス評価していた「松坂さんのくせのある演技」が,功を奏すかもしれない…と考えるようになりました。

 順風満帆の人生が,交通事故で一転する。
 自分を自分たらしめているのは建築の仕事であり,その他の事は全て蓋をして生きている。
 相手のことを考えたら,愛情を素直に受け入れるわけには行かない。

 これらの「葛藤」が自然に表現できれば,テレビ版の評価は上がっていくことになるでしょう。
 番組HPでは予告編の1分間動画がアップされていますが,そのあたりが実現しそうな松坂さんの演技が垣間見ることができました。

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山本美月さんの「深み」に期待

 後は山本美月さんの演技力ですね。
 特に「深み」の部分において。

 悩み,葛藤し,選択し…と,この作品における「キモ」は,山本さん側の感情表現です。映画版では杉咲さんのこの部分かが不十分だったため(本人の問題ではなく演出の面で),作品が台無しになってしまった部分。

 もし山本さんがこの部分をこなせるようになっているのなら,女優として一段高いところまで上った…という成長を知らしめることができる作品になるかもしれません。

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 山本さんにとって,その実力が試される「勝負の一作」になるかもしれません。