カスタマイズの多様性が上位機種の生命線
衝撃のデビューを果たした「REALFORCE SA for Mac」。
その「快適性」「実用性」等について,2回にわたり記事にしてきました。
今回は,特に「実用性」を担保するために用意されている「RealForceソフトウェア」についてご説明します。
どんなに優れているキーボードでも,個人個人,
「もう少し〇〇が△△だったらいいのに…」
という不満だったり要望だったりは必ず生じるもの。
この点を少しでも解決するために,RealForceでは各種設定が可能なソフトウエア「RealForceソフトウェア」が用意されています。
つまり,このRealForceは,単にMacに接続されている機械的なキーボードという位置づけを超えて,「ソフトウェア」で調整できる部分をもつ特殊なキーボード問うことになります。
製造メーカー「東プレ」のこの考え方があるからこそ,「多様なカスタマイズ性」が生まれたといえましょう。
さて,どの程度のソフト的カスタマイズができるのでしょうか?
通常モデルとAPCモデルとの違いがミソ
前回の記事でも紹介しましたが,今回は2機種の「for Mac」が発表されました。
キー入力が反応する「ON位置」の深さを調整できる「APC機能」がつくモデルとつかない通常モデルです。
まずは,今回の「RealForce for Mac」共通の機能からご紹介します。
東プレのホームページからインストールしたアプリがこれ。
http://www.realforce.co.jp/support/download/index.html
アプリを開くと,このような画面に。
画面上部の「タブ」になっている3つの部分が実行できる機能になります。
つまり,2機種共通で機能するのは「Key Lock」と「設定」となります。
まずは「Key Lock」。
タブを開くと,このような画面に。
ここで「Key Lock有効」をクリックし,「Lockしたい」,つまりキーを押しても反応しないようにしたいKeyを一つずつ選択できるのです。
私は特段設定をしていませんが,このキーボード自体が純正のMagicKeyboardとは若干異なるKey配置となっていますので,その部分をLockしたいユーザーがいるかもしれません。
次に「設定」。
このような画面になります。
ごく一部ながら,Keyの入れ替え等の設定変更を行うことができます。
そして,「APCモデル」限定の「APC機能」。
こちらが設定画面。
これは,一括で「ON位置」を「1.5㎜」に設定した画面です。
デフォルトでは,一括「2.2㎜」になっています。
さらに,「個別設定」画面では,以下のように一つ一つのKeyごとに「ON位置調整」が可能となっています。
前回の記事でも書きましたが,現状私は,「入力スピード」優先で,「1.5㎜」の最もON位置の浅い設定にしています。
「APC」モデルがお薦め
試してみたところ,「1.5㎜」と「2.2㎜」とでは,結構な違いが体感できるレベルです。これは,各ユーザーの好みが最大限に生かせるRealForce特有の機能ですので,少々お高くはなりますが,できれば「APC」を選択することをお勧めします。
キーボードは常に触れる部分ですし,ユーザーが使っていくにつれ,同じキーボードではあっても入力の感覚自体が微妙に変化していく部分でもあります。
その微妙な変化に,通常のキーボードでは対応できないわけですので,「APCモデル」で「カスタマイズ性を買う」いう戦略が吉なのではないでしょうか?