docomoが大見得切っていた分離料金体系が発表!
ついに巨人が動き出しましたね。
端末からの値引きや,料金からの不透明・不平等な値引きを「お上」から咎められ,auやSoftBankはすでに「料金」と「端末価格」との「完全分離化」を図った料金体系を確立させています。
大手ではdocomoだけ,旧態依然とした料金体系を引きずっていた訳ですが,ついにその料金体系が明らかになりました。
でも…。
正直微妙じゃないですか?
auとの大きな違いが見当たらない改訂になったと感じるのは,私だけでしょうか?
違いは「フラット」と「ぴたっと」の料金線引きの考え方
まずは,料金体系の考え方としてはほぼauのそれと同じですよね。
auの「ぴたっとプラン」とdocomoの「ギガライト」,「フラットプラン」と「ギガホ」。
つまり,通信量が少なめのユーザー用に小容量ごとに料金をステップアップさせるプランと,ある程度の大容量をお安めに提供するプラン。
ここで,「フラット」と「ギガライト」とを,各種割引無しの場合で比較してみましょう。
上が「フラット」,下が「ギガライト」。
ここで注意しなくてはならないのは,auは「スーパーカケホ(5分間通話無料)」分が含まれているということです。
docomoでは,同様の条件の通話オプションを付けると,「700円」が加算されることになります。
となると…。
1GBではau安,3GBではdocomo安,5GBではau安と,両社によって料金設定の違いが見て取れますね。
また,一見すると,auの最大容量の部分が高いようにも見えますが,auはフラットプランでなくても「いざというとき」には20GBまで高速通信が保障されますが,なんとdocomoは「7GB」で打ち切りです。
auが「3GB帯」の価格を見直せば,docomoより魅力的では?
まあ,実際はこれらに加えて期間限定の割引,ネットがらみの割引,家族人数対応の割引等が複雑にからんでくるわけですので,一概には言えないかもしれませんが・・・どうでしょう?
わたしはdocomoの料金体系がそんなに有利だとは思えないのですが…。
まずは,基本的な線は,かなり以前に軌道に乗せているauと同様です。また,「通話部分」を込みにしていない表記の仕方が,なにかフェアでは無いような気もします。
ぱっと見でauよりも安く見せようとしているというか…。
さらに,結構重要だと思うのが,通信量。「7GBで打ち切り」というのは,やはりユーザーに親切ではないように感じます。
当初はさほどデータ量を使わないつもりだったが,
「その月だけどうしてもデータ通信を多用する」
というケースは結構あるのではないでしょうか?
その際に,
「ひと月だけだったら,少々割高にはなるけれども20GBまで使える」
という安心感は非常に大きいと考えます。
この「いざというときの保障」がdocomoにはないわけです。
更にこれに「アップデートプログラム」もあって,実質的にお安くiPhoneなどの高価格気も利用できるわけです。
以前,auの社長は,今後の更なる値引きについて問われたとき,
「我々はもうすでに十分な還元を行っている」
と述べていました。
このdocomoの料金を見ると,その発言も頷けるものがありますね。
auは,docomoに劣っている「通信量3GBまで」のあたりの料金を見直すなど,多少の改訂で,十分にdocomoに対応できるのではないでしょうか?
auユーザーとしては,現在とそれほど大きな変化がなく,むしろ現在よりは多少なりとも競争力のある料金を提案してくるであろうauのことを,安心して見ていられると感じました。
皆さんは,今後の料金改定に向け,どのように感じましたか?