「TBS・ラグビーW杯・池井戸潤」の三つ巴談合策の発売日がついに決定
以前に本ブログで,7月期のTBS日曜劇場枠で,大泉洋さん主演の「ノーサイド」というドラマが放送されるということをご紹介しました。
「日曜劇場」という国内トップのドラマ枠,「大泉洋」というネームバリュー,「ラグビー」というタイムリー感,そして「池井戸潤」という絶対の切り札…。
もう,どれをとっても話題にならないわけがないですよね。
そして,その原作となる池井戸潤さんの「ノーサイド・ゲーム」が,6/13に,ダイヤモンド社から発売されることが決まりました。
ドラマのタイトルも,「ノーサイド・ゲーム」に変更になるのではないでしょうか?
いつものような展開です(ハッキリ!)
書き下ろしということで,ドラマ情報が先に流れていましたね。
内容はというと,
「出向させられ,出世の目をたたれた大手製造メーカーの社員が,出向先のダメダメラグビーチームを再生される」
という,まあ,いつものお話です。
ダイヤモンド社のHPには,簡単な内容と章立てが紹介されていますね。
ラグビーものということで,章立てもそれらしく命名されています。
内容は,大体想像できるわけです。
・過去の栄光だけに縋るやる気の無い選手達。
・降りかかる本社からの圧力。生まれる反骨心。
・ライバルチームに勝てばチーム存続…という類いのやる気の基。
・とにかく頑張る。襲いかかる数々のトラブル。
・最終盤でのラッキーの連鎖。
・大団円。本社に戻る主人公…。
筋としては,これから大きく外れることはないのでは?
結構な自信があります,私。
「大人の事情」が匂い立つ…
いつも書かせてもらうのですが…。
最近の池井戸さんの周辺からは,「大人の事情」しか匂ってきません。
特に最近はTVドラマとの連動が非常に目立ちます。下町ロケットでは,朝日新聞に先行連載したり,上下巻に分けて発刊して視聴者・読者をつなぎ止めたり…と,もはややりたい放題です。
エンタメとしておもしろいため,どうしても読みたくなるのが池井戸作品なのですが,その作風も最近ではお決まりのパターン。
しかも日曜劇場の原作となれば,前述したとおりにストーリー展開まで丸わかりです。
しかも…。
今回はそれに「ラグビーW杯」までついてくる始末。
もはや裏側で暗躍する大人達の姿が前面に出すぎて,素直に作品に浸れないかも…なんて考えてしまうほどです。
昔のような,大衆に迎合しない,しびれる経済小説を読んでみたいなあ。
今回の作品はこれとして,目を覚ましてくれませんかねえ,池井戸さん。
ちなみに,6/21には,「陸王」の文庫版の発売も控えています。
ここにも大人の事情が…。